黄熱ワクチン:予防接種の実施に関する諮問委員会(ACIP)の勧告

ACIP(Advisory Committee on Immunization Practices)は2009年5月まで月間の会合を開催し,2009年10月の会合で承認された勧告や声明(案)について、黄熱ワクチンの予防接種の実施に関する新たな勧告および報告を掲載している。その内容は、黄熱の最近の疫学,ワクチンの免疫原性,安全性データおよび旅行者・研究所勤務者における黄熱ワクチン使用に関する勧告などについてである。

黄熱が流行している国の全旅行者に対して,罹患リスクや予防法などについてアドバイスすべきである。黄熱ワクチン接種は,南アフリカや黄熱ウイルス感染リスクのある地域の,9ヵ月齢以上の旅行者および居住者に推奨される。

接種後に重篤な有害事象が起こる可能性があるため,医療専門家は黄熱ウイルスへの暴露リスクのあるヒト,または国による接種証明が要求されるヒトに限り黄熱ワクチンを接種すべきである。

http://www.cdc.gov/mmwr/pdf/rr/rr5907.pdf
(CDC/MMWR 59(RR07)1-27/(2010.7.30))