9月28日は、世界狂犬病デーです

狂犬病は、狂犬病ウイルスに感染した動物に咬まれるなどして感染する病気です。
日本・英国・オーストラリア・スガンジアビア半島の国々など、一部の地域を除いて全世界に分布しています。
発病するとほぼ100%死亡する危険な病気です。
大抵は、動物に咬まれたり、傷口を舐められたり、動物の唾液が目、鼻、口から入り込むことによってうつります。
犬や猫からうつることが多いのですが、サル、キツネ、アライグマ、マングースやコウモリなどの野生動物からもうつります。

従って、現地では、動物にむやみに触らない・近づかないようにしましょう。
万が一、滞在中に犬などの動物に咬まれた場合には、

  • すぐに傷口を石鹸と流水で洗いましょう。
  • 症状がなくても、また大きな傷でなくても、現地医療機関を受診し、ワクチン接種を行って下さい。症状が出るのに10日から数年かかりますが、症状がでると、ほぼ100%死亡します。
  •  咬まれた国によっては適切な治療を受けられない場合があります。その場合には、ワクチン接種を受けるために帰国するか、医療水準の高い他の国に向かう準備を行って下さい。
  • 帰国後、旅行中に動物に咬まれたもしくは引っかかれたことを医師に告げて下さい。

 

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(PDF:148KB)

参考
 

・FORTH感染症情報:狂犬病

※世界狂犬病デーについて
2006年、世界で狂犬病の根絶を目指す団体・予防連盟( Global Alliance for Rabies Control)が設立され、その翌年の9月28日、世界狂犬病デー( World Rabies Day)として制定されました。9月28日は、狂犬病ワクチンを開発したパスツールの命日です。