2010年06月03日更新 熱帯亜熱帯地域でのデング熱流行
デング熱は、発熱、頭痛、眼の奥の痛み、関節痛、筋肉痛、発疹、吐き気、嘔吐、出血症状などがみられる、蚊で媒介される伝染性の疾患で、熱帯・亜熱帯地方にみられます。通常は軽症で経過しますが、中には出血しやすい症状がみられる場合があり、この場合放置すると死亡する例もあります。
流行状況
2009年以降、以下のようにデング熱の患者が増加している国や地域があります。
- アフリカ
- カーボベルデ共和国、セネガル、フランス領マヨット、同レユニオン
- 南太平洋
- マレーシア、フィリピン、シンガポール、スリランカ、ベトナム、オーストラリアクイーンズランド北部中央、南アメリカ
- カリブ海
- アルゼンチン、ブラジル、コロンビア、コスタリカ、ドミニカ共和国、エルサルバドル、フランス領ギアナ、同グアドループ、ホンジュラス、ペルー、プエルトリコ
- 中東
- サウジアラビア(ジッダ)
上記の地域を旅行される方は、地域についての情報をしっかりと集めてください。
予防方法
蚊でうつるため、蚊に刺されないようにすることが重要です。
- 蚊に刺されないように肌を露出しないように衣服を着用してください。
- 虫除け剤(主成分がDEETのものなど)を皮膚が露出している部分には使用してください。
熱帯、亜熱帯から帰って二週間以内に発熱をともなった症状があれば、必ず医療機関を受診してください。