2011年09月15日更新 イタリア等でレジオネラ症が発生しています。

レジオネラ症は、レジオネラ菌で汚染された霧状の水、蒸気などを吸いこむことで感染します。世界中どこでもみられる感染症で、集団感染を起こす場合があり、旅行者がホテルで感染する例も報告されています。

イタリア北部の観光地ラツィーゼで、レジオネラ症例が報告されています。患者は今年7月から8月にかけてヨーロッパの5か国からの旅行者13人(42歳~78歳)で、それぞれ異なる宿泊施設に滞在していました。これらの宿泊施設ではすでに予防対策がとられています。

また、香港ではオランダへ旅行し帰国後に発症した41歳の患者が報告されています。香港では輸入のレジオネラ症例として3例目です。

これらの地域へ旅行する方は、事前に情報を入手し、滞在先を検討してください。特に、喫煙されている方や50歳以上の方、持病をお持ちの方などは注意をしてください。

また、帰国して2週間前後に発熱、咳、頭痛、筋肉痛や肺炎などの症状がみられたら、すぐに医療機関を受診してください。その際、最近の渡航歴や宿泊施設の状況など正確に伝えることで診断の参考になる場合があります。

感染症予防情報

レジオネラ症