2011年12月02日更新 セネガルで黄熱の患者が発生しました。

黄熱は蚊によって感染し、死亡するリスクの高い病気です。非常に有効な予防接種があります。サハラ砂漠よりも南のアフリカ地域や中南米の熱帯地域には、黄熱に感染する危険のある地域がたくさんあります。また、世界の中には入国に際しての条件として、黄熱ワクチンの接種を求める国がたくさんあります。

WHOによりますと、セネガルの保健省は10月26日、WHOへKedougouとSaraya保健地区で黄熱の患者3人が発生したと報告しました。最初の患者は7月に発熱、頭痛、嘔吐で発症した25歳の女性で、他の2人は8月に報告のあった29歳の女性と3歳の男児です。3人とも完治しています。その後の調査で新たな患者は見つかっていません。セネガル保健省はWHOの支援を受け12月中旬に黄熱ワクチンキャンペーンを実施する予定です。

蚊に刺されないための対策

・可能な限り、しっかりと網戸がとりつけられているかエアコンが備わった、また、蚊をしっかりと駆除しているホテルやリゾートに滞在してください。ホテルの網戸設備が十分でないようならば蚊帳(かや)をご使用ください。蚊取り線香も有効です。
・長袖のシャツ、ズボンを着て、できるだけ皮膚の露出部を少なくするようにしてください。
・屋外で活動する場合や網戸が備わっていない建物では、ディート(DEET)などの有効成分が含まれている虫よけ剤を、皮膚の露出部につけてください。使用する場合には、必ず添付文書にかかれた使用法を守ってください。日焼け止めを使う場合、虫よけ剤を使用する前に日焼け止めをつけてください。
・子どもとくに乳児への虫よけ剤の使用については、小児科医にご相談ください。虫よけ剤が使用できない場合、ベビーカーにぴったりと合う蚊帳でベビーカーをおおってください。

心配な場合には早めの受診を

セネガルに滞在中、滞在後に(特に蚊に刺された場合)、発熱、頭痛、筋肉痛、悪心、嘔吐などの症状がみられた場合には、できる限り早く医療機関を受診してください。帰国時に問題がある場合には、検疫所にお立ち寄りください。

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