2011年12月13日更新 アフリカでの髄膜炎流行情報に注意して下さい。

髄膜炎菌感染症は髄膜炎菌がうつることによってかかる病気で、患者の咳やくしゃみによって飛び散った唾液等を直接吸いこむことにより、人から人へうつります。

世界全体では毎年30万人の患者が発生し、3万人の死亡例が出ています。アフリカ中央部(マリからエチオピアにかけて)には、髄膜炎ベルトと呼ばれる、髄膜炎菌による感染症が多発する地域があります。乾季(12月~6月)に多発します。
髄膜炎菌による感染では、突然の発熱、頭痛、吐き気、嘔吐、神経系の症状などがみられます。症状が出現した場合には、早期に治療を開始しても、5から10%程度死亡するとされています。

ユニセフの情報によりますと、2011年11月10日時点でニジェールで139人の死亡例を含む1,192症例の報告がありました(致死率11.6%)。10月以降、症例数はゆっくりですが増加を続けており、同国ではワクチンキャンペーン(11月25日~12月4日)が既に行われました。

現地情報によりますと、カメルーンでは12月8日時点で、1,500症例と髄膜炎に関連した死亡が80例報告されています。

チャドでは約200万人を対象としたA郡髄膜炎ワクチンキャンペーンが12月12日開始されており、これはアフリカの髄膜炎ベルト25カ国をカバーした複数年の予防接種キャンペーンのひとつです。カメルーン、ナイジェリアでは先週開始され、マリ、ニジェールでは昨年から開始され、完了しています。

髄膜炎菌に対しては有効なワクチンがあります。流行している地域に渡航する場合、元来流行が繰り返されている地域(髄膜炎ベルトなど)で現地の人と濃厚な接触をする場合や長期滞在される方など、ワクチンを受けた方がよい場合があります。国産ワクチンがないことから、日本で接種を受ける場合には輸入されたワクチンを扱っている施設で受ける必要があります。

これらのアフリカの髄膜炎ベルト地域にいらっしゃる方は、この地域の感染症流行情報にご注意下さい。現地で地元の人と長期間あるいは濃厚に接触する可能性がある場合には、ワクチン*を受けることもご考慮下さい。

(*「髄膜炎菌」に対するワクチンで、Hib、肺炎球菌ワクチンではありません。)

心配な場合には早めの受診を

突然の発熱、頭痛、吐き気、嘔吐などの症状がみられた場合は、できる限り早く医療機関を受診してください。

出典

WHO       http://www.who.int/en/
ユニセフ  http://reliefweb.int/sites/reliefweb.int/files/resources/Full_Report_3070.pdf