2012年01月23日更新 カメルーンで黄熱の患者が発生しています。

黄熱は蚊によって感染し、死亡するリスクの高い病気です。非常に有効な予防接種があります。サハラ砂漠よりも南のアフリカ地域や中南米の熱帯地域には、黄熱に感染する危険のある地域がたくさんあります。また、世界の中には入国に際しての条件として、黄熱ワクチンの接種を求める国がたくさんあります。

国連の情報によりますと、2011年11月2日から、カメルーン北部で、20名以上の黄熱患者が発生しています。国内北部のほぼ半数の地区で患者の報告がなされており、国内の他地域や近隣国への拡大が懸念されています。
国連設立のCERF(中央緊急対応基金)の資金援助を受け、WHOは、集団予防接種キャンペーンと、各国保健当局の協力の上で黄熱の症例管理のガイドラインを進展させる計画です。

蚊に刺されないための対策

・可能な限り、しっかりと網戸がとりつけられているかエアコンが備わったホテルやリゾートに滞在してください。ホテルの網戸設備が十分でないようならば蚊帳(かや)をご使用ください。蚊取り線香も有効です。
・長袖のシャツ、ズボンを着て、できるだけ皮膚の露出部を少なくするようにしてください。
・屋外で活動する場合や網戸が備わっていない建物では、ディート(DEET)などの有効成分が含まれている虫よけ剤を、皮膚の露出部につけてください。使用する場合には、必ず添付文書にかかれた使用法を守ってください。日焼け止めを使う場合、虫よけ剤を使用する前に日焼け止めをつけてください。
・子どもとくに乳児への虫よけ剤の使用については、小児科医にご相談ください。虫よけ剤が使用できない場合、ベビーカーにぴったりと合う蚊帳でベビーカーをおおってください。

心配な場合には早めの受診を

カメルーンに滞在中、滞在後に(特に蚊に刺された場合)、発熱、頭痛、筋肉痛、悪心、嘔吐などの症状がみられた場合には、できる限り早く医療機関を受診してください。帰国時に問題がある場合には、検疫所にお立ち寄りください。

感染症情報

出典

ReliefWeb:CERF allocates$2million to Cameroon in response to the epidemic of yellow fever
http://reliefweb.int/node/471575