2012年02月06日更新 ナイジェリアでラッサ熱が流行しています。

ラッサ熱は、ラッサウイルスにより起こるウイルス性の出血性疾患です。ギニア、リベリア、ナイジェリア、およびシエラレオネでの地域感染症です。ラッサ熱の大部分は、農村地域の家周囲に生息するネズミの尿か糞から皮膚の傷や粘膜面を介して、または粉じんに混じったウイルスを吸入して人に感染します。体液を介して人から人へ感染が起こることもあります。突発的な発熱・頭痛・咽頭痛を主症状としますが、重症化すると、出血症状(吐血・下血)に陥り、高率で死亡します。予防するためのワクチンはありません。

ナイジェリア保健省の情報によりますと、2012年第1週・第2週で27名がラッサ熱の疑いで、16名が検査による確定診断を受け、うち9名が死亡しました。国内南部のエド州やエボニ州で発生が多く見られますが、他の州でも散発例が見られます。

この地域へ行かれる方は十分注意してください

・旅行者がラッサ熱に感染するリスクは非常に低いですが、げっ歯類との接触が頻繁にみられる可能性がある、田舎で余暇を過ごす人、職業的な活動をする人などは注意が必要です。
・げっ歯類は尿や便中にウイルスを排泄しますので、地域感染症としてラッサ熱のある国への旅行者は、げっ歯類に触ったり、近づいたりしないようにしましょう。 

また、現地を訪れた方で、発熱や頭痛・咽頭痛などの症状がみられる場合には、現地に滞在しているならば速やかに現地の医療機関を受診してください。また、滞在後およそ3週間程度までに同様の症状がある場合には、最寄りの検疫所(健康相談室)にご相談下さい。

感染症情報:ラッサ熱

国立感染症研究所感染症情報センター ラッサ熱

参考

ナイジェリア保健省 Weekly Epidemiology Report  Issue:Volume2 No.2
http://www.fmh.gov.ng/images/stories/documents/WeeklyEpidemiology
Report_FMOH_Abuja_wk_2_as_at_20th_Jan_2012.pdf