2012年02月08日更新 オーストラリアで、下痢を伴う感染症が発生しています。(更新1)

クリプトスポリジウム症は、クリプトスポリジウム原虫という寄生虫によってかかる病気です。寄生虫に感染した動物や人の便で汚染された食品や水を摂取することで、下痢や腹痛・発熱などの症状が出ます。免疫機能が低下していると、重症化することもあります。日本では、2011年に、8名の患者が報告されています。

オーストラリアのクイーンズランド州で、2012年始めから1月第3週までに、124名のクリプトスポリジウム症患者が発生しています。2011年の同時期での発生患者は21名、ここ5年間の同時期での平均患者数は56名です。
患者の半数近くは、ケアンズ(患者38名)、タウンズヴィル(患者19名)で発生しています。

また、クリプトスポリジウムは強い感染力を持つ上、水中で数ヶ月感染力があると言われています。通常の浄水処理での完全除去が困難であるため、水道水汚染に注意が必要です。塩素に対して耐性があるため、プールを介した集団感染も見られます。

オーストラリアに渡航・滞在される方は、以下のことに気をつけて下さい。

食べもの・水に注意しましょう

食べ物・水にご注意を!

手を洗いましょう

食事の前には、十分に手を洗いましょう。

リンク

感染症情報(FORTH)クロプトスポリジウム症

参考

国立感染症研究所感染症情報センター
http://idsc.nih.go.jp/idwr/kanja/idwr/idwr2011/idwr2011-51-52.pdf[PDF形式:1170KB]

クイーンズランド州政府
http://www.health.qld.gov.au/ph/documents/cdb/weeklyrprt-120123.pdf[PDF形式:75KB]

FORTH 新着情報
2012年1月24日「オーストラリアで、下痢を伴う感染症が発生しています。」
https://www.forth.go.jp/topics/2012/01241427.html