2012年04月05日更新 ナイジェリアでラッサ熱が流行しています(更新5)。

2012年4月4日に公表されたWHOの情報によりますと、WHOは2012年の初めにナイジェリ保健省からラッサ熱のアウトブレイクの通報を受けました。2012年3月22日現在、年初から、36州のうち19州で、623人の疑い患者が発生しており、そのうちの70人が死亡しました。イルア専門教育病院で実験室解析が進められており、エド州では108人の患者が確定されています。死亡者の中には、3人の医師と4人の看護師が含まれていると報告されました。この情報は暫定的なものであり、ラッサ熱が疑われる患者の検査結果が判明したときには、変わることがあります。

政府と地方自治体は、早期発見のためのサーベイランスの強化、患者の治療の強化、患者が発生している地域の住民への啓発活動を実施することで、アウトブレイクに対応しています。

大きな課題は、拡大しているアウトブレイクに対応するために利用できる資源が限られていることだけでなく、いくつかの地域に立ち入りを制限している、国内で進行中の保安上の危険です。

WHOは、ナイジェリアへの渡航や貿易の制限を勧告しておらず、推奨もしていません。患者の発生がある地域から帰国した渡航者で、発熱、だるさ、頭痛、のどの痛み、筋肉痛、胸の痛み、悪心、嘔吐、下痢、腹痛を発症した場合には、医療機関に受診すべきです。

人間は、一般的には、感染したマストミスという種類のげっ歯類の排泄物に接触することでラッサ熱に感染します。集団や医療施設の中では、患者に直接接触することで、人から人への感染が起こります。最も感染する危険が高いのは、マストミスが発見される農村部に住んでいる人です。また、適切な感染予防が実施されていない場合には、医療従事者が感染する危険があります。

 この地域へ行かれる方は十分注意してください

  • 旅行者がラッサ熱に感染するリスクは非常に低いですが、げっ歯類との接触が頻繁にみられる可能性がある、田舎で余暇を過ごす人、職業的な活動をする人などは注意が必要です。
  • げっ歯類は尿や便中にウイルスを排泄しますので、地域感染症としてラッサ熱のある国への旅行者は、げっ歯類に触ったり、近づいたりしないようにしましょう。

また、現地を訪れた方で、発熱や頭痛・咽頭痛などの症状がみられる場合には、現地に滞在しているならば速やかに現地の医療機関を受診してください。また、滞在後およそ3週間程度までに同様の症状がある場合には、最寄りの検疫所(健康相談室)にご相談下さい。

FORTH 感染症情報ラッサ熱
国立感染症研究所感染症情報センター:ラッサ熱

出典

WHO(GAR)Lassa fever in Nigeria
http://www.who.int/csr/don/2012_04_04/en/index.html

参考

FORTH 新着情報:
2012年02月06日更新 ナイジェリアでラッサ熱が流行しています。
2012年02月13日更新 ナイジェリアでラッサ熱が流行しています(更新1)。
2012年02月29日更新 ナイジェリアでラッサ熱が流行しています(更新2)。
2012年03月08日更新 ナイジェリアでラッサ熱が流行しています(更新3)
2012年03月26日更新 ナイジェリアでラッサ熱が流行しています(更新4)。