2012年04月26日更新 ハイチとドミニカ共和国でのコレラの流行状況について

コレラは、下痢や嘔吐が生じるコレラ菌による病気です。重い下痢が起こることがあり、大量の水分が失われ、脱水から死亡する例もあります。

2012年4月25日に公表されたCDCの情報によりますと、ハイチとドミニカ共和国でコレラの流行が続いています。

ハイチでは2010年10月以降、コレラの流行が続いています。最近の症例数は減少していますが、首都ポルトープランスでは流行の初めから14万人以上が報告されています。

また、隣国のドミニカ共和国でも、2010年11月以降、コレラの流行が続いており、症例数は高いレベルを維持しています。最近の症例数は、昨年同時期に比べ60%減少しましたが、6月から10月の雨季を迎えると再び増加るかもしれません。3月の症例数が最も多い州は、サント・ドミンゴ州、サン・フアン州、サン・クリストバル州でした。ドミニカ共和国の保健当局は、感染拡大を防止するための対策をとっています。

これらの国へ渡航、滞在される方は、今後の情報に注意していただくとともに、以下の対策をとってください。

  • 飲料水や歯みがき、うがいの水にはミネラルウォーターを使うか、十分に沸騰させた水を使うこと。
    氷は生水から作られている可能性があるので食べないこと。
  • 食事は加熱されたものを、冷めないうちに食べること。
  • 食事の前、トイレの後には石けんと水で十分に手洗いすること。
  • 下痢になった場合、できるだけ早く医療機関で診療を受けること。
  • 下痢がはじまったら、以下の作り方で作った水を十分にとること。

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感染症情報食べ物・水にご注意を!

参考

CDC
ハイチ:Cholera in HaitiApril 25, 2012
http://wwwnc.cdc.gov/travel/notices/outbreak-notice/haiti-cholera.htm

ドミニカ共和国:Cholera in the Dominican Republic April25, 2012
http://wwwnc.cdc.gov/travel/notices/outbreak-notice/cholera-dominican-republic.htm