2012年05月17日更新 アフリカで髄膜炎の流行が続いています。(更新3)

髄膜炎菌感染症は髄膜炎菌がうつることによってかかる病気で、患者の咳やくしゃみによって飛び散った唾液等を直接吸いこむことにより、人から人へうつります。

世界全体では毎年30万人の患者が発生し、3万人の死亡例が出ています。アフリカ中央部(マリからエチオピアにかけて)には、髄膜炎ベルトと呼ばれる、髄膜炎菌による感染症が多発する地域があり、髄膜炎が乾季(12月~6月)に多発します。
髄膜炎菌による感染では、突然の発熱、頭痛、吐き気、嘔吐、神経系の症状などがみられます。症状が出現した場合には、早期に治療を開始しても、5%から10%程度死亡するとされています。

WHOアフリカ地域事務所によりますと、2012年1月1日から4月8日までに合計13,169例(1,178人死亡)が下記の14か国から報告されています。
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ブルキナファソでは4月15日までに4,811例(503人死亡)、チャドでは2,828例(135人死亡)、ベナンでは717例(69人死亡)、ナイジェリアでは4月27日までに748例(48人死亡)が報告されています。

流行しているほとんどの原因菌はNeisseria meningitides (Nm)の血清型W135ですが、チャドではNm A(血清型A)が8割を占めています。

髄膜炎菌に対しては有効なワクチンがあります。
流行している地域に渡航する方は、この地域の感染症流行情報にご注意下さい。
現地で地元の人と長期間あるいは濃厚に接触する可能性がある場合や長期滞在される場合には、ワクチン*を受けることについて医師と相談して下さい。国産ワクチンがないため、日本で接種を受ける場合には輸入されたワクチンを扱っている施設でワクチンを受ける必要があります。
(*「髄膜炎菌」に対するワクチンで、Hib、肺炎球菌ワクチンではありません。)

詳しくはこちらをご覧下さい。

感染症情報:髄膜炎菌

心配な場合には早めの受診を

現地滞在中や流行地域から帰国後、突然の発熱、頭痛、吐き気、嘔吐などの症状がみられた場合は、できる限り早く医療機関を受診してください。

出典

WHOアフリカ地域事務所: Outbreak Bulletin - Vol. 2 Issue 3, April 30, 2012
http://www.afro.who.int/en/clusters-a-programmes/dpc/epidemic-a-pandemic-alert-and-response/outbreak-news/3614-outbreak-bulletin-vol-2-issue-3-april-30-2012.html

ナイジェリア保健省:Weekly Updates on Epidemics in Nigeria: as at 4th May, 2012
http://www.fmh.gov.ng/index.php/component/content/article/941-weekly-updates-on-epidemics-in-nigeria-as-at-4th-may-2012

参考