2012年06月27日更新 ギリシャでマラリアの患者が発生しました。

マラリアは感染してから6日以上の症状のない期間があった後、発熱、寒気、筋肉痛、だるさなどの症状が現れます。重症の場合にはけいれんや呼吸困難になったり、意識を失ったりします。これらの症状は自然に治まる場合もありますが、時間がたつとまた起こり、だんだん重症になっていきます。初期のうちに治療をしないととても危険な病気です。

6月26日付けのヨーロッパ疾病管理センター(ECDC)の情報によりますと、ギリシャで三日熱マラリアの患者が報告されました。患者は78歳のギリシャ国民で、おそらくアッティカ地域マラトンの近くで感染し、6月7日頃発症しました。検査により三日熱マラリアであることが確認されました。患者は過去5年間マラリアの流行地域への渡航はありませんでした。

マラトンは湿気が多く、農業が盛んな地域であり、歴史的にもマラリアの感染のある地域です。この気候条件は媒介蚊の発生に好都合です。2011年にもこの場所の近くでマラリアが発生しました。

ギリシャ当局によりますと、近隣住民や季節労働の移民者への積極的なスクリーニングや媒介蚊の制御対策がとられています。

ECDCは旅行者へのリスクを評価するために関係機関と連携をとっています。

現地へ渡航される方は今後の流行情報に注意するとともに、以下のような対策をとることをお勧めします。

蚊に刺されないための対策

虫刺され(蚊よけ)の対策

  • 外出時は虫除け剤を使用しましょう。
  • エアコンが完備(使用可能)されている、または網戸がついている場所に滞在しましょう。
  • 蚊に刺されやすい時間帯(夕方や明け方)には、殺虫剤をしみこませた蚊帳を使用して寝ましょう。 

心配な場合には早めの受診を

 海外で熱が出たら、できる限り早く医療機関を受診してください。

 ご帰国の際に、熱や心配な症状のある方は検疫所の担当者にご相談ください。検疫所ではマラリアの検査を行うことができます。検査結果は後ほどご連絡します。帰宅後に発症した場合や、症状が良くならない場合は、お近くの医療機関または検疫所にご連絡ください。

 マラリアは、患者から他の人に直接うつることはありませんが、日本国内でも発熱が続いている期間に蚊に刺されると、その蚊が他の人にうつす危険があります。症状がある間はくれぐれも蚊に刺されないようご注意ください。

出典

ヨーロッパ疾病管理センター(ECDC):
http://www.ecdc.europa.eu/en/press/news/Lists/News/ECDC_DispForm.aspx?
List=32e43ee8%2De230%2D4424%2Da783%2D85742124029a&ID=660&Root
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