2012年07月09日更新 カンボジアで発生している原因不明の病気の調査結果について(更新2)

 2012年7月8日に公表されたWHOの情報によりますと、カンボジア保健省は、WHOや関係機関と連携し、カンボジア国内の小児で発生している原因不明の症候群について積極的な調査を行っています。

 調査は続いていますが、保健省は疑われた入院患者すべての調査を終えました。最終的な調査結果では、2012年4月から7月5日までの間に2人の患者が加わり、この症候群を発症した小児は59人になりました。このうち、52人が死亡しています。

 患者の年齢は3か月から11歳で、大部分が3歳未満でした。男女比は1.3対1でした。

 患者の大部分は適切な検体採取をする前に死亡したため、検査できる検体は少数でした。

 最近の検査結果によりますと、検査された検体のかなりの割合でエンテロウイルス71(EV71)が陽性でした。EV71は手足口病を起こすウイルスです。EV71は、一般的に、重症の合併症を起こすことがあります。

 また、デングウイルスや豚連鎖球菌が陽性になった検体もあります。さらに、H5N1と他のインフルエンザウイルス、SARSコロナウイルス、二パウイルスは陰性でした。

 調査は引き続き、行われています。

 WHOと関係機関(カンボジアのパスツール研究所、米国の疾病予防管理センター等)は、この原因不明の病気について、入院患者、早期に警戒するためのサーベイランスデータ、検査データ、実地調査に焦点を当てて、保健省を支援しています。

手足口病

 手足口病は、小児でよくみられる感染症です。症状は、発熱、口の中の痛みを伴うただれ、手や足やお尻に水ぶくれを伴う発疹がみられます。手足口病は主にコクサッキーウイルスA16によって起こり、通常は、軽症で自然に治る病気です。しかし、EV71などのエンテロウイルスによって起こることもあり、この場合には重症な合併症がみられる場合もあり、死亡することもあります。手足口病は、主に10歳未満の小児に起こりますが、5歳以下の小児で症状が悪化することが多いです。感染してから発症するまでの期間は3日から7日で、発熱は1日から2日間続きます。手足口病は、通常、発熱、食欲低下、だるさ、のどの痛みで発症します。

 手足口病は、鼻水、咳、唾液のほか、水ぶくれから出る分泌物や便などを介して、人から人に感染します。発症してから1週間が他の人に最も感染しやすい期間ですが、他の人に感染する期間は数週間にわたって続くことがあります。

 手足口病には、特別な治療法はありません。

 こどもの親は、こどもに高熱、嘔吐、元気がない、手足に力が入らないといった症状が出たら医療機関を受診させるように助言を受けています。患者には、十分な水分補給が必要です。

 医療従事者は、症状に応じた治療を行うよう、また、ステロイドの使用を控えるように助言を受けています。

感染症情報手足口病

渡航する方は十分注意してください。

 海外滞在中や帰国後に、気がかりな症状が出た場合には、すぐに医療機関を受診し、渡航した地域や滞在中の行動などについて医師に詳しく伝えてください。また、帰国の際に熱や心配な症状がある方は検疫所の担当者にご相談ください。

出典

WPRO  Update on investigation of the unknown disease in Cambodia 2012年7月8日
 http://www.wpro.who.int/CAM_mystery_8July.pdf

 

参考

FORTH 新着情報

カンボジアで原因不明の病気が発生しています(更新1)  2012年7月9日
 http://www.forth.go.jp/topics/2012/07090901.html

カンボジアで原因不明の病気が発生しています 2012年7月5日
 http://www.forth.go.jp/topics/2012/07050941.html