2012年07月10日更新 中米でのコレラの流行状況について

 コレラは、コレラ菌によって、下痢や嘔吐が生じる病気です。軽くすむことも多いですが、重い下痢が起こることがあり、大量の水分が失われ、脱水から死亡することもあります。

 2012年7月9日に公表されたPAHOの情報によりますと、中米でコレラの流行が続いています。

〇ハイチの状況

 ハイチでは2010年10月以降、コレラの流行が続いています。流行の始まりから2012年7月3日までに報告されたコレラの患者は合計57万7509人に達しており、そのうち31万2155人(54%)が入院し、7410人が死亡しています。全体の致死率は1.3%であり、入院例の致死率は1.5%です。2012年の第15週から、主に、中央(Centre)県、北(Nord)県、北東(Nord-Est)県、西(Ouest)県で患者が増加しました。この増加は雨季が早く始まったことに関係しています。過去3週間では、患者数と入院患者数は減少傾向にあります。

〇ドミニカ共和国の状況

 ドミニカ共和国でも、2010年11月以降、コレラの流行が続いています。流行の始まりから2012年の第25週までに2万5062人の疑い患者が報告されており、そのうち、1万9210人(76.6%)が入院し、401人が死亡しています。2012年の第1週から第25週の致死率は0.8%でした。2012年第15週から現在まで、主に、プエルト・プラタ(Puerto Plata)、サン・フアン(San Juan)、サンティアゴ(Santiago)で患者が増加しています。サンティアゴでは、タンボリル市で集団発生が起こった結果、患者が最も多く発生しました。タンボリルの集団発生は主要な水道システムの障害に関連しており、ドミニカ共和国の当局は、状況を改善するための対策を続けています。

〇キューバの状況

 キューバ保健省は、2012年7月3日、この数週間で、汚染された井戸水に関連した急性の下痢を主な症状とする病気が増えています。主に、グランマ(Granma)州で患者が多く発生しています。集団発生の調査の中で、約1,000人の患者が治療を受けたことがわかっています。治療を受けた患者からは、さまざまな病原体が検出されましたが、53人からコレラ菌が検出され、このうち基礎疾患があった高齢者が3人死亡しています。

 国の当局は、この集団発生を抑えるために、井戸水のサンプリング調査、汚染された井戸の閉鎖、流行地域の水の塩素処理、水漏れの補修、汚水処理タンクの清掃、住民に対する注意喚起などの対策を行っています。

 

中米へ渡航、滞在される方は、今後の情報に注意していただくとともに、以下の対策をとってください。

  • 飲料水や歯みがき、うがいの水にはミネラルウォーターを使うか、十分に沸騰させた水を使うこと。氷は生水から作られている可能性があるので食べないこと。
  • 食事は加熱されたものを、冷めないうちに食べること。
  • 食事の前、トイレの後には石けんと水で十分に手洗いすること。
  • 下痢になった場合、できるだけ早く医療機関で診療を受けること。
  • 下痢がはじまったら、以下の作り方で作った水を十分にとること。

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感染症情報:  食べ物・水にご注意を!  コレラ

出典

PAHO Epidemiological Alert  Cholera
http://new.paho.org/hq/index.php?option=com_content&task=view&id=6986&Itemid=2291

参考

FORTH 新着情報

キューバで、下痢を起こす病気が増えています 2012年7月6日http://www.forth.go.jp/topics/2012/07061310.html

 ハイチとドミニカ共和国でのコレラの流行状況について 2012年4月26日 http://www.forth.go.jp/topics/2012/04261139.html