2012年08月20日更新 コンゴ民主共和国でエボラ出血熱が発生しています

 コンゴ民主共和国の東部でエボラ出血熱が発生しています。 

 エボラ出血熱は、エボラウイルスによって起こる病気で、死に至ることが多い病気です。ウイルスに感染した人の血液や体液からうつるほか、ウイルスに汚染されたものやウイルスに感染した動物に触れることでうつります。発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、のどの痛みなどの症状が出た後、下痢や嘔吐、胃の痛みなどの症状が起こります。皮膚の発疹、目の充血、からだのさまざまな部位からの出血が起こることもあります。ワクチンや特別な治療方法はありません。 

 2012年8月17日に公表されたWHOの情報によりますと、コンゴ民主共和国東部のオリエンタル(Orientale)州のイシロ(Isiro)とドゥング(Dungu)地区でエボラ出血熱が発生しています。コンゴ民主共和国保健省は、疑い患者10人(イシロで9人、ドゥングで1人)と6人の死亡者(イシロで5人、ドゥングで1人)が発生したと報告しています。

 エンテベ(Entebbe)にあるウガンダウイルス研究所(UVRI)で行われた検査室の結果、エボラウイルス(ブンディブギョ)が確定診断されました。2人の患者から採取した3つの検体がエボラウイルス陽性でした。コンゴ民主共和国保健省は国の対策本部を招集し、WHO、国境なき医師団(MSF)、米国疾病予防管理センター(CDC)を含む協力機関と対応にあたっています。保健省、WHO、MSFの合同緊急対策チームが詳細な疫学調査や患者管理を行うために現地に入っています。

 WHOは現地の調整、監視、疫学、検査、患者管理、物資調達、情報公開、社会的動員の各分野で保健省を支援しています。さらに、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国、ガボンを拠点とした国際支援チーム(IST/Gabon)からの疫学者、物資調達担当者、人類学者、社会動員担当者などで構成される専門家チームが、現地で活動するために動員されています。新たな患者発見、接触者の追跡調査、監視強化、患者管理、情報公開、社会的動員、感染制御の実施強化を含めた活動が行われています。

 WHOはコンゴ民主共和国への渡航や貿易を制限することを推奨していません。

 コンゴ民主共和国に渡航する方は、現地の情報に注意してください。手洗いなどの一般的な衛生対策を行ってください。また、感染した人の血液や体液、それらで汚染された可能性のあるもの、動物に触らないでください。

 現地で、発熱などの症状が出た場合には、すぐに医療機関を受診してください。また、帰国時に症状がある場合には検疫官にご相談ください。エボラ出血熱は感染してから発症するまでに3週間かかることもあります。帰国してから症状が出た場合には、医療機関または検疫所にご相談ください。

出典

WHO:Ebola outbreak in Democratic Republic of Congo 17 August 2012
http://www.who.int/csr/don/2012_08_18/en/index.html