2012年10月19日更新 台湾でデング熱が発生しています

 デング熱は、発熱、頭痛、眼の奥の痛み、関節痛、筋肉痛、発疹、吐き気、嘔吐、出血症状などがみられる、蚊によってうつる感染症で、熱帯・亜熱帯地方にみられます。通常は軽症で経過しますが、中には出血しやすくなる傾向がみられたり、血圧が下がる場合があったりし、この場合放置すると死亡することもあります。

 2012年10月16日付の台湾の衛生署疾病管制局(台湾CDC)の情報によりますと、デング熱の流行が始まる今年の夏の初めから10月14日までに、合計670人のデング熱の患者が報告されており、このうち13人がデング出血熱の患者です。合計患者のうち480人が台南市、176人が高雄市からの報告で、その他の地域からも報告されています。10月9日から10月15日の間に新たにデング熱と確定された患者は65人で、1人がデング出血熱で死亡しています。患者の発生している地域は拡大し続けています。

 台湾での2002年から2011年の10年間のデング出血熱による死亡率は、約10%とされていますが、2009年から2011年までの死亡率は22%と高くなっています。サーベイランスのデータによると、台湾では現在流行しているデングウイルスと異なる型のウイルスが過去には循環していたため、過去にデング熱に感染した人は再感染に注意するよう呼びかけています。また、2003年から2011年までに報告されたデング出血熱の患者の54%が高血圧や糖尿病、がんなどの慢性疾患を持っており、これらの人は死亡率も37%と高くなっています。

 現地へ滞在中は、蚊に刺されないように、以下の点に注意してください。

蚊に刺されないための対策

  • 可能な限り、しっかりと網戸がとりつけられているか、エアコンが備わっている、または、蚊をしっかりと駆除しているホテルやリゾートに滞在してください。蚊取り線香も有効です。
  • 長袖のシャツ、ズボンを着て、できるだけ皮膚の露出部を少なくするようにしてください。
  • 流行地域では屋外にでかける場合や網戸が備わっていない建物にいる場合には、ディート(DEET)などの有効成分が含まれている虫よけ剤を、皮膚の露出部につけてください。使用する場合には、必ず添付文書に記載されている使用法を守ってください。日焼け止めを使う場合は、先に日焼け止めをつけてから、虫よけ剤を使用してください。
  • 子ども、とくに乳児への虫よけ剤の使用については、小児科医にご相談ください。虫よけ剤が使用できない場合、ベビーカーにぴったりと合う蚊帳でベビーカーをおおってください。

心配な場合には早めの受診を

 海外で熱などの症状が出たら、できる限り早く医療機関を受診してください。

 また、ご帰国の際に、発熱や心配な症状のある方は検疫所の担当者にご相談ください。帰国後に発症した場合や、症状が良くならない場合は、お近くの医療機関または検疫所にご連絡ください。 

 医療機関を受診する時には、医師に、渡航先や渡航期間、渡航先での活動などについて、詳しく伝えてください。 

出典

衛生署疾病管制局(台湾)Centers for Disease Control , R.O.C.(Taiwan)
http://www.cdc.gov.tw/english/info.aspx?treeid=BC2D4E89B154059B&nowtreeid=EE0A2987CFBA3222&tid=572DE06E92050487