2012年11月06日更新 スーダンで黄熱の患者が発生しています

 黄熱は蚊によって感染します。感染しても症状が出ないこともありますが、発熱、頭痛、筋肉痛、嘔吐などの症状が現れ、皮膚が黄色くなったり、出血しやすくなったりして、死亡することも多い病気です。黄熱は予防接種で予防することができる病気です。

 11月2日付で世界保健機関(WHO)東地中海事務所(EMRO)から公表された情報によりますと、スーダンの連邦保健省は、ダルフールの西部、中部、南部の9地域で黄熱患者が発生したことをWHOに通報しました。

 9月の最終週以降、黄熱の疑い患者として合計103人が報告されており、このうち42人が死亡しています。患者は、ザレンゲイ(Zalengei)、ネルティティ(Nertity)、ワディサリ(Wadisalih)、アズム(Azoom)、ニャラ(Nyala)、シャーク・アルガバル〈メルシン〉(Sharq Algabal〈Mershing〉)、カス (Kass)、ジェネイナ(Geneina)、ケーニク(Kernik)から報告されています。

 連邦保健省は、迅速に行うべき優先順位の高い対策は、媒介蚊の対策、疾患のサーベイランスシステムの強化、疾患の予防と感染拡大防止に関する市民への注意喚起であるとしています。

 対応チームを強化するため、WHO本部とEMROからの派遣団が、間もなくスーダンに到着する予定です。連邦保健省からの技術支援チームは、ダルフールの中部と南部で活動しており、積極的な患者調査のほか、発生地域での集団発生の調査と対応を開始しており、昆虫学的な調査も実施しています。患者が発生している地域での注意喚起を行うため、地域の統率者と最初の会談を行うなどの活動が行われています。

 患者が発生している地域には、輸血用の血液や個人防護具が供給されました。また、患者が発生している地域の医療従事者用に2,000回接種分の黄熱ワクチンが用意されました。黄熱ワクチンの供給に関する国際調整グループは、セネガルのパスツール研究所で行われている再検査の結果を待って実施される予定の集団予防接種キャンペーンに向けて、ワクチンを供給する態勢を整えています。

蚊に刺されないための対策

可能な限り、しっかりと網戸がとりつけられているか、エアコンが備わっている、または、蚊をしっかりと駆除しているホテルやリゾートに滞在してください。蚊取り線香も有効です。

長袖のシャツ、ズボンを着て、できるだけ皮膚の露出部を少なくするようにしてください。

流行地域では屋外にでかける場合や網戸が備わっていない建物にいる場合には、ディート(DEET)などの有効成分が含まれている虫よけ剤を、皮膚の露出部につけてください。使用する場合には、必ず添付文書に記載されている使用法を守ってください。日焼け止めを使う場合は、先に日焼け止めをつけてから、虫よけ剤を使用してください。

子ども、とくに乳児への虫よけ剤の使用については、小児科医にご相談ください。虫よけ剤が使用できない場合、ベビーカーにぴったりと合う蚊帳でベビーカーをおおってください。

心配な場合には早めの受診を

 海外で熱などの症状が出たら、できる限り早く医療機関を受診してください。

 また、ご帰国の際に、発熱や心配な症状のある方は検疫所の担当者にご相談ください。帰国後に発症した場合や、症状が良くならない場合は、お近くの医療機関または検疫所にご連絡ください。

 医療機関を受診する時には、医師に、渡航先や渡航期間、渡航先での活動などについて、詳しく伝えてください。

感染症情報

出典

WHO  EMRO  Sudan  Yellow fever hits Central and South Darfur
http://www.emro.who.int/sdn/sudan-news/yellowfever-sudan-2012.html