2012年11月08日更新 スーダンで黄熱の患者が発生しています(更新1)

 黄熱は蚊によって感染します。感染しても症状が出ないこともありますが、発熱、頭痛、筋肉痛、嘔吐などの症状が現れ、皮膚が黄色くなったり、出血しやすくなったりして、死亡することも多い病気です。黄熱は予防接種で予防することができる病気です。

 11月6日付で世界保健機関(WHO)東地中海事務所(EMRO)から公表された情報によりますと、スーダンの連邦保健省は、ダルフールの中部、南部、西部、北部の17地域で黄熱患者が発生していると報告しています。11月5日時点で、黄熱の疑い患者として194人が報告されており、このうち67人が死亡しています(致死率は34.5%です)。

 サーベイランスによりますと、患者のうち83.3%はダルフールの中部で発生しています。また、ダルフールの南部の患者は7.2%、西部の患者も7.2%、北部の患者は2.3%を占めています。

 WHOは、ダルフールの中部・南部・西部で初期の対応を支援するために派遣された連邦保健省からの技術支援チームを支援しており、発生地域での集団発生の調査と対応、昆虫学的な調査、積極的な患者調査のほか、患者が発生している地域での注意喚起を行うため、地域の統率者と最初の会議の開催や、輸血用の血液や個人防護具の供給を支援しています。

 これまでに、患者発生地域で中核的な役割を担う医療従事者が黄熱ワクチンの接種を受けました。さらに、WHOと保健省は、患者が発生している地域の黄熱のサーベイランス、患者管理、発生調査、感染予防と感染拡大防止のために、225人以上の医療従事者に対する訓練を開始しました。11月6日には、医師を対象とした黄熱のサーベイランス、症例定義、患者管理に関する訓練が、南部のニャラ(Nyala)とカス(Kass)で始まりました。

蚊に刺されないための対策

可能な限り、しっかりと網戸がとりつけられているか、エアコンが備わっている、または、蚊をしっかりと駆除しているホテルやリゾートに滞在してください。蚊取り線香も有効です。

長袖のシャツ、ズボンを着て、できるだけ皮膚の露出部を少なくするようにしてください。

流行地域では屋外にでかける場合や網戸が備わっていない建物にいる場合には、ディート(DEET)などの有効成分が含まれている虫よけ剤を、皮膚の露出部につけてください。使用する場合には、必ず添付文書に記載されている使用法を守ってください。日焼け止めを使う場合は、先に日焼け止めをつけてから、虫よけ剤を使用してください。

子ども、とくに乳児への虫よけ剤の使用については、小児科医にご相談ください。虫よけ剤が使用できない場合、ベビーカーにぴったりと合う蚊帳でベビーカーをおおってください。

心配な場合には早めの受診を

 海外で熱などの症状が出たら、できる限り早く医療機関を受診してください。

 また、ご帰国の際に、発熱や心配な症状のある方は検疫所の担当者にご相談ください。帰国後に発症した場合や、症状が良くならない場合は、お近くの医療機関または検疫所にご連絡ください。

 医療機関を受診する時には、医師に、渡航先や渡航期間、渡航先での活動などについて、詳しく伝えてください。

感染症情報

出典

WHO  EMRO  Sudan  Update: yellow fever outbreak in Darfur, 6 November 2012
http://www.emro.who.int/sdn/sudan-news/yellow-fever-6november.html

参考

<FORTH 新着情報>
スーダンで黄熱の患者が発生しています (2012年11月6日)
http://www.forth.go.jp/topics/2012/11061127.html