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2012年11月12日更新 ヨーロッパとその近隣諸国でウエストナイル熱の患者が増加しています(更新3)

 ウエストナイル熱はウエストナイルウイルスによる感染症です。このウイルスは蚊によってうつり、感染した人のおよそ20%に発熱、頭痛、筋肉痛などの症状を起こします。1%未満と低い割合ですが、重症の脳炎などを起こすこともあります。50歳以上の人が重症になる可能性が高いとされています。有効なワクチンはなく、流行地域では蚊に刺されないことが非常に重要です。

 このウイルスは世界の広い範囲で発生がみられますが、ヨーロッパや地中海地域だけでなく北米でも、夏季から秋にかけ流行がみられるようになっています。

 欧州疾病予防管理センター(ECDC)の情報によりますと、11月8日時点で、EUでは、ウエストナイル熱の患者は合計235人が報告されています。また、ヨーロッパの近隣諸国では、合計587人のウエストナイル熱の患者が報告されています。

 これまでに患者の報告のあった国は、ギリシャ(161人)、ハンガリー(10人)、イタリア(50人)、ルーマニア(14人)、アルジェリア(1人)、クロアチア(5人)、マケドニア(6人)、イスラエル(59人)、コソボ(4人)、パレスチナ自治区(2人)、ロシア(399人)、セルビア(67人)、チュニジア(32人)、ウクライナ(12人)です。

 ヨーロッパや近隣諸国へ渡航される方は、今後の流行情報に注意するとともに、以下のような対策をとることをお勧めします。

蚊に刺されないための対策

  • 可能な限り、しっかりと網戸がとりつけられているか、エアコンが備わっている、または、蚊をしっかりと駆除しているホテルやリゾートに滞在してください。蚊取り線香も有効です。
  • 長袖のシャツ、ズボンを着て、できるだけ皮膚の露出部を少なくするようにしてください。
  • 流行地域では屋外にでかける場合や網戸が備わっていない建物にいる場合には、ディート(DEET)などの有効成分が含まれている虫よけ剤を、皮膚の露出部につけてください。使用する場合には、必ず添付文書にかかれた使用法を守ってください。日焼け止めを使う場合は、先に日焼け止めをつけてから、虫よけ剤を使用してください。
  • 子ども、特に乳児への虫よけ剤の使用については、小児科医にご相談ください。虫よけ剤が使用できない場合、ベビーカーにぴったりと合う蚊帳でベビーカーをおおってください。

 蚊はウエストナイルウイルス以外にも多くの病気を人にうつします。蚊に刺されないように十分にご注意ください。また、死んだ鳥をみつけた場合素手で処理しないようにしてください。

心配な場合には早めの受診を 

 海外で熱などの症状が出たら、できる限り早く医療機関を受診してください。

 また、ご帰国の際に、発熱や心配な症状のある方は検疫所の担当者にご相談ください。帰国後に発症した場合や、症状が良くならない場合は、お近くの医療機関または検疫所にご連絡ください。

 医療機関を受診する時には、医師に、渡航先や渡航期間、渡航先での活動などについて、詳しく伝えてください。

出典

ECDC:
West Nile fever maps SITUATION UPDATE
http://www.ecdc.europa.eu/en/healthtopics/west_nile_fever/West-Nile-fever-maps/Pages/index.aspx

 参考

<FORTH新着情報>
ヨーロッパとその近隣諸国でウエストナイル熱の患者数が増加しています(更新2)
http://www.forth.go.jp/topics/2012/10151135.html