2012年11月20日更新 スーダンで黄熱の患者が発生しています(更新5)

 黄熱は蚊によって感染します。感染しても症状が出ないこともありますが、発熱、頭痛、筋肉痛、嘔吐などの症状が現れ、皮膚が黄色くなったり、出血しやすくなったりして、死亡することも多い病気です。黄熱は予防接種で予防することができる病気です。

 11月18日付で世界保健機関(WHO)東地中海事務所(EMRO)から公表された情報によりますと、黄熱の集団発生は中央ダルフール、南ダルフール、西ダルフール、北ダルフール、東ダルフールの26地域に広がっています。11月17日時点で、黄熱の患者数は459人となり、このうち116人が死亡しています(致死率は25.3%です)。

 スーダンの連邦保健省は、11月16日、ダルフールで緊急的集団予防接種キャンペーンを実施するため、黄熱ワクチンの提供に関する国際調整グループ(YF-ICG)から、80万回接種分の黄熱ワクチンを受け取りました。残りの240万回接種分のワクチンは、11月18日に届く予定とされています。

 11月24日から10日間にわたり、南ダルフール、北ダルフール、中央ダルフール、西ダルフールの12地域で240万人の住民を対象とした予防接種キャンペーンが開始される予定です。

 スーダンへ渡航される方は、今後の流行情報に注意するとともに、以下のような対策をとることをお勧めします。

蚊に刺されないための対策

  • 可能な限り、しっかりと網戸がとりつけられているか、エアコンが備わっている、または、蚊をしっかりと駆除しているホテルやリゾートに滞在してください。蚊取り線香も有効です。
  • 長袖のシャツ、ズボンを着て、できるだけ皮膚の露出部を少なくするようにしてください。
  • 流行地域では屋外にでかける場合や網戸が備わっていない建物にいる場合には、ディート(DEET)などの有効成分が含まれている虫よけ剤を、皮膚の露出部につけてください。使用する場合には、必ず添付文書に記載されている使用法を守ってください。日焼け止めを使う場合は、先に日焼け止めをつけてから、虫よけ剤を使用してください。
  • 子ども、とくに乳児への虫よけ剤の使用については、小児科医にご相談ください。虫よけ剤が使用できない場合、ベビーカーにぴったりと合う蚊帳でベビーカーをおおってください。

心配な場合には早めの受診を

 海外で熱などの症状が出たら、できる限り早く医療機関を受診してください。

 また、ご帰国の際に、発熱や心配な症状のある方は検疫所の担当者にご相談ください。帰国後に発症した場合や、症状が良くならない場合は、お近くの医療機関または検疫所にご連絡ください。

 医療機関を受診する時には、医師に、渡航先や渡航期間、渡航先での活動などについて、詳しく伝えてください。

感染症情報

出典

WHO EMRO  Yellow fever outbreak in Sudan update, 18 November 2012
http://www.emro.who.int/countries/sdn/ 

参考

<FORTH 新着情報>
スーダンで黄熱の患者が発生しています(更新4) (2012年11月15日)http://www.forth.go.jp/topics/2012/11151323.html