2012年11月26日更新 ウガンダでマールブルグ病が発生しています(更新3)

マールブルグ病はマールブルグウイルスが感染することで起こる病気で、病気に感染した動物や人から感染します。発熱、頭痛、倦怠感(だるさ)、筋肉痛で発病し、吐き気、嘔吐、下痢などの症状の後、全身に発疹が現れ、進行すると体のいろいろな部分から出血し、死亡する確率の高い病気です。

11月23日に公表されたWHOの情報によりますと、ウガンダでは、11月23日時点で、マールブルグ病の確定患者または疑い患者を合わせて20人が報告されており、このうち9人が死亡しています。患者は、南西部のカバレ(Kabale)、イバンダ(Ibanda)、ムバララ(Mbarara)、首都のカンパラ(Kampala)の4地域で報告されています。

最後に確定された患者は、10月31日に入院しました。

保健省は、積極的なサーベイランスと4地域で通報されたすべての患者の調査を継続しています。マールブルグ病の患者の濃厚接触者は、21日間経過観察されます。

WHOと、米国疾病予防管理センター、ウガンダ赤十字社、アフリカ実地疫学ネットワーク、プラン・ウガンダ、国境なき医師団などの国際的な関係機関が、保健省のアウトブレイクの調査と対応を支援しています。実地の対応チームを強化するために、GOARN(Global Outbreak Alert and Response Network)を通じて専門家が派遣されました。

医療従事者への感染予防・制御、実地の情報管理などのトレーニングが進められています。マールブルグ病の予防や、感染拡大防止に関する意識を高めるため、社会的動員活動が行われています。

このアウトブレイクに対し、WHOはウガンダへの渡航制限や貿易の制限を推奨しません。

ウガンダに渡航する方は、現地の情報に注意してください。手洗いなどの一般的な衛生対策を行ってください。また、感染した人の血液や体液、それらで汚染された可能性のあるもの、動物に触らないでください。

現地で、発熱などの症状が出た場合には、すぐに医療機関を受診してください。また、帰国時に症状がある場合には検疫官にご相談ください。マールブルグ病は感染してから発症するまでに10日間かかることもあります。帰国してから症状が出た場合には、医療機関または検疫所にご相談ください。

出典

WHO  GARMarburg haemorrhagic fever in Uganda– update
http://www.who.int/csr/don/2012_11_23_update/en/index.html

参考

<FORTH 新着情報>
ウガンダでマールブルグ病が発生しています(更新2)
https://www.forth.go.jp/topics/2012/11011105.html