2012年11月26日更新 スーダンで黄熱の患者が発生しています(更新6)

 黄熱は蚊によって感染します。感染しても症状が出ないこともありますが、発熱、頭痛、筋肉痛、嘔吐などの症状が現れ、皮膚が黄色くなったり、出血しやすくなったりして、死亡することも多い病気です。黄熱は予防接種で予防することができる病気です。

 11月23日付で世界保健機関(WHO)東地中海事務所(EMRO)から公表された情報によりますと、11月21日時点で、黄熱の患者数は537人となり、このうち127人が死亡しています(致死率は23.6%です)。黄熱の患者が発生している地域は、中央ダルフール、南ダルフール、西ダルフール、北ダルフール、東ダルフールの30地域に広がっています。WHO本部とEMROからの派遣団は、スーダンの連邦保健省と州の保健省とともに、黄熱の疫学的な状況と広がりを評価するために現地調査を行っています。この評価は、患者が発生している地域とその周辺地域で、次の介入方法を識別するために有用なものとなるでしょう。さらに、採取された検体の解析と支援するために、エジプトのカイロに拠点を置く米海軍医学研究部隊(NAMRU-3)からチームが派遣され、国立公衆衛生研究所で11月24日から実地訓練も始まりました。

 スーダンの連邦保健省は関係機関と連携して、12日間にわたる緊急的集団予防接種キャンペーンを開始し、ダルフールの指定接種場所には何千人もの住民が集まりました。この予防接種キャンペーンは、優先地域とされた12地域の約220万人の住民が対象です。この予防接種キャンペーンは、黄熱ワクチンの提供に関する国際調整グループ(YF-ICG)、中央緊急対応基金(CERF)、国際的な非政府組織によって支援されています。

 スーダンへ渡航される方は、今後の流行情報に注意するとともに、以下のような対策をとることをお勧めします。

蚊に刺されないための対策

  • 可能な限り、しっかりと網戸がとりつけられているか、エアコンが備わっている、または、蚊をしっかりと駆除しているホテルやリゾートに滞在してください。蚊取り線香も有効です。
  • 長袖のシャツ、ズボンを着て、できるだけ皮膚の露出部を少なくするようにしてください。
  • 流行地域では屋外にでかける場合や網戸が備わっていない建物にいる場合には、ディート(DEET)などの有効成分が含まれている虫よけ剤を、皮膚の露出部につけてください。使用する場合には、必ず添付文書に記載されている使用法を守ってください。日焼け止めを使う場合は、先に日焼け止めをつけてから、虫よけ剤を使用してください。
  • 子ども、とくに乳児への虫よけ剤の使用については、小児科医にご相談ください。虫よけ剤が使用できない場合、ベビーカーにぴったりと合う蚊帳でベビーカーをおおってください。

心配な場合には早めの受診を

 海外で熱などの症状が出たら、できる限り早く医療機関を受診してください。

 また、ご帰国の際に、発熱や心配な症状のある方は検疫所の担当者にご相談ください。帰国後に発症した場合や、症状が良くならない場合は、お近くの医療機関または検疫所にご連絡ください。

 医療機関を受診する時には、医師に、渡航先や渡航期間、渡航先での活動などについて、詳しく伝えてください。

感染症情報

出典

WHO EMRO Sudan Yellow fever vaccination campaign begins in Darfur, 23 November
http://www.emro.who.int/sdn/sudan-news/yellow-fever-darfur-23november2012.html

参考

<FORTH 新着情報>
スーダンで黄熱の患者が発生しています(更新5) (2012年11月20日)
http://www.forth.go.jp/topics/2012/11200903.html