2012年12月07日更新 スーダンで黄熱の患者が発生しています(更新8)

 黄熱は蚊によって感染します。感染しても症状が出ないこともありますが、発熱、頭痛、筋肉痛、嘔吐などの症状が現れ、皮膚が黄色くなったり、出血しやすくなったりして、死亡することも多い病気です。黄熱は予防接種で予防することができる病気です。

 12月6日付で世界保健機関(WHO)から公表された情報によりますと、12月4日時点で、ダルフールの64地域のうち33地域から、黄熱の疑い患者は732人が報告されており、このうち165人が死亡しています。40検体がIgM ELISAやPCR検査によって、黄熱と確定診断されました。検査は米海軍医学研究部隊(NAMRU-3)やWHOの新興感染症協力センターの支援を受けて、ハルツームの国立公衆衛生研究所で実施されました。

 現在、連邦保健省は黄熱に対する緊急集団予防接種キャンペーンを実施しています。キャンペーンの第1段階は11月21日に開始され、220万人が接種を受けました。第2段階のキャンペーンは今月実施される予定で、感染の危険のある120万人を対象としています。

 この予防接種キャンペーンは、黄熱ワクチンの提供に関する国際調整グループ(YF-ICG)、GAVIアライアンス、ECHO、中央緊急対応基金(CERF)、スーダン人道基金(CHF)、非政府組織によって支援されています。

 流行の進展やリスクを把握するために、疫学や検査診断、昆虫学的な情報をさらに得て、流行の包括的な評価が進められています。

 WHOは、現地の対策を支援するために、GOARN(Global Outbreak Alert and Response Network)を通じて、昆虫学者、ウイルス学者、疫学者を含む専門家を追加で派遣しました。

 スーダンへ渡航される方は、今後の流行情報に注意するとともに、以下のような対策をとることをお勧めします。

蚊に刺されないための対策

  • 可能な限り、しっかりと網戸がとりつけられているか、エアコンが備わっている、または、蚊をしっかりと駆除しているホテルやリゾートに滞在してください。蚊取り線香も有効です。
  • 長袖のシャツ、ズボンを着て、できるだけ皮膚の露出部を少なくするようにしてください。
  • 流行地域では屋外にでかける場合や網戸が備わっていない建物にいる場合には、ディート(DEET)などの有効成分が含まれている虫よけ剤を、皮膚の露出部につけてください。使用する場合には、必ず添付文書に記載されている使用法を守ってください。日焼け止めを使う場合は、先に日焼け止めをつけてから、虫よけ剤を使用してください。
  • 子ども、とくに乳児への虫よけ剤の使用については、小児科医にご相談ください。虫よけ剤が使用できない場合、ベビーカーにぴったりと合う蚊帳でベビーカーをおおってください。

心配な場合には早めの受診を

 海外で熱などの症状が出たら、できる限り早く医療機関を受診してください。

 また、ご帰国の際に、発熱や心配な症状のある方は検疫所の担当者にご相談ください。帰国後に発症した場合や、症状が良くならない場合は、お近くの医療機関または検疫所にご連絡ください。

 医療機関を受診する時には、医師に、渡航先や渡航期間、渡航先での活動などについて、詳しく伝えてください。

感染症情報

出典

WHO Yellow fever in Sudan-update
http://www.who.int/csr/don/2012_12_06/en/index.html

参考

FORTH 新着情報

スーダンで黄熱の患者が発生しています(更新7) (2012年11月30日)
http://www.forth.go.jp/topics/2012/11300925.html