2012年12月12日更新 スーダンで黄熱の患者が発生しています(更新9)

 黄熱は蚊によって感染します。感染しても症状が出ないこともありますが、発熱、頭痛、筋肉痛、嘔吐などの症状が現れ、皮膚が黄色くなったり、出血しやすくなったりして、死亡することも多い病気です。黄熱は予防接種で予防することができる病気です。

 12月11日付で世界保健機関(WHO)東地中海事務所(EMRO)から公表された情報によりますと、黄熱の患者が発生している地域は、中央ダルフール、南ダルフール、西ダルフール、北ダルフール、東ダルフールの34地域に広がっています。12月9日時点で、黄熱の疑い患者数は788人となり、このうち166人が死亡しています(致死率は21.1%です)。黄熱に対する緊急集団予防接種キャンペーンの第1段階は、12月7日に終了しました。現在、独立した監視チームによって、予防接種率が評価されており、第1段階の結果の取りまとめが進められています。いくつかの機動チームからの報告を待っている状況ですが、地域ごとの予防接種率は、北ダルフールが97%、南ダルフールが97%、西ダルフールが94%でした。

 12月9日には、12月15日から開始される予定の予防接種キャンペーンの第2段階で使用する130万回接種分の黄熱ワクチンがハルツームで受け取られました。スーダンの保健相は、ハルツームで、スウェーデン政府の支援によって集められた約130万回接種分の黄熱ワクチンを受け取りました。予防接種キャンペーンの第2段階では、5地域の住民約120万人に接種することを目標としています。

 連邦保健省と州の保健省の調査チームは、北ダルフールの西部の伝統的な炭鉱地として知られるジェベル・アミール(Jebel A’amir)での任務を終えました。このチームは、予防接種キャンペーンの結果、高い予防接種率(92%)を報告しています。しかし、この地域の環境保健について、速やかな介入が必要とも報告しています。また、チームは、黄疸の症状が現れた人の血液検体を採取し、ハルツームにある中央公衆衛生研究所に搬送しました。

 スーダンへ渡航される方は、今後の流行情報に注意するとともに、以下のような対策をとることをお勧めします。

蚊に刺されないための対策

  • 可能な限り、しっかりと網戸がとりつけられているか、エアコンが備わっている、または、蚊をしっかりと駆除しているホテルやリゾートに滞在してください。蚊取り線香も有効です。
  • 長袖のシャツ、ズボンを着て、できるだけ皮膚の露出部を少なくするようにしてください。
  • 流行地域では屋外にでかける場合や網戸が備わっていない建物にいる場合には、ディート(DEET)などの有効成分が含まれている虫よけ剤を、皮膚の露出部につけてください。使用する場合には、必ず添付文書に記載されている使用法を守ってください。日焼け止めを使う場合は、先に日焼け止めをつけてから、虫よけ剤を使用してください。
  • 子ども、とくに乳児への虫よけ剤の使用については、小児科医にご相談ください。虫よけ剤が使用できない場合、ベビーカーにぴったりと合う蚊帳でベビーカーをおおってください。

心配な場合には早めの受診を

 海外で熱などの症状が出たら、できる限り早く医療機関を受診してください。

 また、ご帰国の際に、発熱や心配な症状のある方は検疫所の担当者にご相談ください。帰国後に発症した場合や、症状が良くならない場合は、お近くの医療機関または検疫所にご連絡ください。

 医療機関を受診する時には、医師に、渡航先や渡航期間、渡航先での活動などについて、詳しく伝えてください。

感染症情報

出典
 

WHO EMRO Sudan Yellow fever vaccination campaign in Darfur continues
http://www.emro.who.int/sdn/sudan-news/yellowfever-sudan-10december2012.html
 

参考
 

FORTH 新着情報
スーダンで黄熱の患者が発生しています(更新8) (2012年12月7日)
http://www.forth.go.jp/topics/2012/12071425.html