2012年12月13日更新 コンゴ共和国で黄熱の患者が発生しました

 黄熱は蚊によって感染します。感染しても症状が出ないこともありますが、発熱、頭痛、筋肉痛、嘔吐などの症状が現れ、皮膚が黄色くなったり、出血しやすくなったりして、死亡することも多い病気です。黄熱は予防接種で予防することができる病気です。

 12月12日付で世界保健機関(WHO)から公表された情報によりますと、コンゴ共和国保健省は、西キュヴェト地方のエウォで、黄熱に対する緊急集団予防接種キャンペーンを計画しており、来週開始される予定です。

 緊急予防接種キャンペーンは、エウォのムバマ地区、エウォ地区、オコヨ地区の3地区の約3万5千人を対象としています。

 この緊急予防接種キャンペーンは、今年10月に黄熱ウイルスに感染した患者が確認されたことにより実施されます。この患者は、国の黄熱のサーベイランス計画によって確認  されました。

 確定診断のための検査は、キンシャサ国立生物医学研究所で実施されました。また、WHOの黄熱に関するレファレンス研究施設として指定されている、セネガルのダカールにあるパスツール研究所で再確認されました。

 この予防接種キャンペーンは、黄熱ワクチンの提供に関する国際調整グループ(YF-ICG)、GAVIアライアンス、欧州委員会人道支援・市民保護局(ECHO)によって支援されています。

 コンゴ共和国へ渡航される方は、今後の流行情報に注意するとともに、以下のような対策をとることをお勧めします。

蚊に刺されないための対策

  • 可能な限り、しっかりと網戸がとりつけられているか、エアコンが備わっている、または、蚊をしっかりと駆除しているホテルやリゾートに滞在してください。蚊取り線香も有効です。
  • 長袖のシャツ、ズボンを着て、できるだけ皮膚の露出部を少なくするようにしてください。
  • 流行地域では屋外にでかける場合や網戸が備わっていない建物にいる場合には、ディート(DEET)などの有効成分が含まれている虫よけ剤を、皮膚の露出部につけてください。使用する場合には、必ず添付文書に記載されている使用法を守ってください。日焼け止めを使う場合は、先に日焼け止めをつけてから、虫よけ剤を使用してください。
  • 子ども、とくに乳児への虫よけ剤の使用については、小児科医にご相談ください。虫よけ剤が使用できない場合、ベビーカーにぴったりと合う蚊帳でベビーカーをおおってください。

心配な場合には早めの受診を

 海外で熱などの症状が出たら、できる限り早く医療機関を受診してください。

 また、ご帰国の際に、発熱や心配な症状のある方は検疫所の担当者にご相談ください。帰国後に発症した場合や、症状が良くならない場合は、お近くの医療機関または検疫所にご連絡ください。

 医療機関を受診する時には、医師に、渡航先や渡航期間、渡航先での活動などについて、詳しく伝えてください。

感染症情報

出典

WHO  GAR Yellow fever in the Republic of Congo
http://www.who.int/csr/don/2012_12_12/en/index.html