2013年04月30日更新 鳥インフルエンザA(H5N1)に感染した患者の発生状況について

 2003年から2013年4月26日までに、鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルスに感染したと確定診断された患者は、15か国から628人が世界保健機関(WHO)へ公式に報告されています。このうち374人が死亡しています。

 3月12日以降、新たに6人の確定患者が報告されました。バングラデシュで1人、カンボジアで1人、エジプトで2人、ベトナムで2人が報告されました。患者調査の結果、患者は散発的に発生し、今後も散発的に発生すると予想されています。

 カンボジアでは、今年、鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルスに感染した患者は10人と報告され、そのうち8人が死亡しました。患者はカンボジア南部の5州で発生しました。これらの患者に疫学的な関連はないようです。また、ほとんどの患者が村で病気になった家きんとの接触がありました。患者から分離されたウイルスはクレード1.1ウイルスで、この地域の家きんから分離されたウイルスにとてもよく似ていました。患者の周囲の調査が行われていますが、新たな患者は発見されていません。このことは、人から人への感染よりも、感染した家きんからの暴露や汚染された環境からの散発的な感染であることを示しています。カンボジアでは、家きんの間でA(H5N1)ウイルスが常在しており、今後も散発的な患者が発生することが予想されます。

 家きんの間でインフルエンザウイルスが循環している時は、特に家屋で飼育している家きんが感染し、その家きんに暴露する人々の中で散発例や小規模の集団発生が起こる可能性があります。しかし現在のところ、このH5N1ウイルスは人の間で効率よく感染せず、このウイルスが地域レベルで拡大するレベルは依然として低いです。このウイルスに関する公衆衛生上のリスクに変化はありません。

 現地に滞在する方は、鳥がたくさんいる場所で鳥に直接触ったり、病気の鳥や死んだ鳥に近寄ったりしないようにしましょう。

出典

WHO Influenza at the human-animal interface
http://www.who.int/influenza/human_animal_interface/Influenza_Summary_IRA_HA_interface_26Apr13.pdf