2013年07月05日更新 ヨーロッパでA型肝炎の患者が増加しています (更新1)

 7月4日付で公表されたユーロサーベイランス(欧州疫学週報)の情報によりますと、北欧では、昨年10月、食品に由来するA型肝炎の集団感染が始まりました。この集団感染は続いており、6月27日時点で103人の患者(確定患者59人、疑い患者34人、二次感染による患者10人)が報告されました。そのうち、66人がデンマーク、17人がスウェーデン、13人がフィンランド、7人がノルウェーから報告されました。ウイルスの遺伝子亜型はIBで、2種類の異なるシークエンスが確認されました。

 デンマーク、フィンランド、ノルウェー、スウェーデンにおける調査の結果、冷凍イチゴが感染源として疑われています。生産者や生産国の特定に関する調査が進められています。

 北欧の4か国は、冷凍ベリーは加熱して食べるように推奨しました。

 一方、イタリア北部では、今年1月以降、A型肝炎の患者数が増加しています。5月末までに352人の患者が報告されており、前年の同時期に比べ、70%増加しました。5月には、ドイツ、オランダ、ポーランドで、イタリア北部(トレントとボルザノ)のスキー旅行に関連したA型肝炎患者が15人発生したと報告しました。イタリアのトレントで発生した5人の患者から採取された検体の遺伝子解析結果は、ドイツとオランダの患者の解析結果と一致しました。遺伝子亜型はⅠAでした。感染源として、冷凍ベリー(レッドカラント、ブラックベリー、ラズベリー、ブルーベリー)が疑われており、冷凍ベリーの検体からA型肝炎ウイルスが検出されました。イタリア患者の発生は続いており、保健当局が感染源の調査と感染拡大を防ぐための対策を行っています。

FORTH 感染症情報 : A型肝炎

出典

Eurosurveillance, Volume 18, Issue 27, 04 July 2013
Joint analysis by the Nordic countries of a hepatitis A outbreak, October 2012 to June 2013:
frozen strawberries suspected
http://www.eurosurveillance.org/ViewArticle.aspx?ArticleId=20520

Ongoing outbreak of hepatitis A in Italy: preliminary report as of 31 May 2013
http://www.eurosurveillance.org/ViewArticle.aspx?ArticleId=20518

参考

ヨーロッパでA型肝炎の患者が増加しています (2013年5月30日)
http://www.forth.go.jp/topics/2013/05300935.html