2013年10月09日更新 カメルーンで発生した黄熱について

 黄熱は蚊によって感染します。感染しても症状が出ないこともありますが、発熱、頭痛、筋肉痛、嘔吐などの症状が現れ、皮膚が黄色くなったり、出血しやすくなったりして、死亡することも多い病気です。黄熱は予防接種で予防することができる病気です。

 10月8日付で世界保健機関(WHO)から公表された情報によりますと、カメルーンの保健省は黄熱の感染リスクが高いと考えられる13地区の663,900人を対象とした集団予防接種キャンペーンを実施し、94%の接種率であったと報告しました。

 この集団予防接種キャンペーンは、今年4月にリトラル(Littoral)州で2人の黄熱の確定患者が発生したことを受けて、8月27日から9月1日まで実施されました。初発患者はンドム(Ndom)地区の43歳の女性で、3月15日に発症しました。

 患者はカメルーンのパスツール研究所で実施されたIgM ELISA法により確定診断され、その後、WHOの黄熱の地域レファレンスセンターである、セネガルのダカールにあるパスツール研究所において血清中和試験が行われました。

 2012年には、北西(North-West)州、南西(South-West)州、西部(West)州を含む南西部で疑い患者が報告されました。患者は、発症から14日以内に発熱と黄疸(皮膚や眼の白い部分が黄色くなる )が現れた患者を発見するサーベイランスシステムで確認されました。

 WHOの国事務所は実地調査と患者発生の対応について、保健当局と連携して活動しています。国内で、黄熱に関するサーベイランスが行われています。

 GAVIアライアンスと黄熱ワクチンの提供に関する国際調整グループ(YF-ICG)は、黄熱の感染リスクが高いと考えられるディボンバリ(Dibombari)、エデア(Edea)、ロウム(Loum)、マンジョ(Manjo)、マノカ(Manoka)、ムバンガ(Mbanga)、メロン(Melong)、ンドム(Ndom)、ンガンベ(Ngambe)、ンコンジョック(Nkondjock)、ンコングサンバ(Nkongsamba)、ポウマ(Pouma)、ヤバス(Yabass)の13地区に住む663,900人を対象とした集団予防接種キャンペーンを支援しました。

 *:YF-ICGは緊急対応の黄熱ワクチンの備蓄資金運用を管理するパートナーシップです。国連児童基金(UNICEF)、国境なき医師団(MSF)、国際赤十字・新月社連盟(IFRC)とWHOが代表、事務局となっています。備蓄はGAVIアライアンスによって設けられています。

蚊に刺されないための対策

可能な限り、しっかりと網戸がとりつけられているか、エアコンが備わっている、または、蚊をしっかりと駆除しているホテルやリゾートに滞在してください。蚊取り線香も有効です。

長袖のシャツ、ズボンを着て、できるだけ皮膚の露出部を少なくするようにしてください。

流行地域では屋外にでかける場合や網戸が備わっていない建物にいる場合には、ディート(DEET)などの有効成分が含まれている虫よけ剤を、皮膚の露出部につけてください。使用する場合には、必ず添付文書に記載されている使用法を守ってください。日焼け止めを使う場合は、先に日焼け止めをつけてから、虫よけ剤を使用してください。

子ども、とくに乳児への虫よけ剤の使用については、小児科医にご相談ください。虫よけ剤が使用できない場合、ベビーカーにぴったりと合う蚊帳でベビーカーをおおってください。

心配な場合には早めの受診を

海外で発熱などの症状が出たら、できる限り早く医療機関を受診してください。

また、ご帰国の際に、発熱や心配な症状のある方は検疫所の担当者にご相談ください。帰国後に発症した場合や、症状が改善しない場合は、お近くの医療機関または検疫所にご連絡ください。

医療機関を受診する時には、医師に、渡航先や渡航期間、渡航先での活動などについて、詳しく伝えてください。

FORTH 感染症情報

出典

WHO(GAR):Yellow fever in Cameroon
http://www.who.int/csr/don/2013_10_08/en/index.html