2013年10月16日更新 イタリアで鳥インフルエンザA(H7N7)に感染した患者が発生しました

 今年8月14日にイタリア北部において、家きんの間で高病原性鳥インフルエンザA(H7N7)が発生したと報告されました。国際獣疫事務局(OIE)によれば、この地域では、これまでに、家きんの集団感染は6件報告されており、最後の集団感染は9月4日に始まりました。と殺に従事していた男性3人にインフルエンザA(H7N7)への感染が確認されました。3人はいずれも結膜炎を発症し、1人は悪寒(寒気)と筋肉痛を発症しました。3人は治療を受けずに回復しました。これらのインフルエンザA(H7N7)ウイルスは遺伝学的にヨーロッパの野鳥の間で循環している低病原性のウイルスと類似しており、ヨーロッパの中部と北部において家きんの間で散発的に発生しているほか、限定的な集団感染も発生しています。また、このウイルスは、既存のA(H7)ワクチン候補株のウイルスで免疫をつけたフェレットの感染後の抗血清に良く反応しました。

 インフルエンザA(H7)ウイルスは世界中の多くの国の家きんから検出されています。時に、A(H7)ウイルスに感染した人が発見されており、感染者の多くは感染した家きんや汚染された環境に直接接触していました。一般的には、これらの感染で結膜炎や軽症のインフルエンザ様疾患が起こります。稀ですが、特にA(H7N9)の感染では、重症者や死亡者も報告されました。

 家きんの間でウイルスの循環が続けば、感染した人や小規模の集団感染がさらに発生することが予想されます。現時点では、このウイルスが地域レベルで感染拡大するリスクは低いと考えられます。

 動物におけるインフルエンザウイルスの集団感染を経験した国では、感染した動物や感染した可能性のある動物を取り扱ったり、それらの動物の近くに住んだりしている人を守るため、適切な安全対策を実施すべきです。この疾患を適切に制御し、公衆衛生上のリスクを軽減するためには、動物保健部門との連携が必要です。

 感染リスクのある人々(と殺に従事する人、感染が発生した農場で働く人、獣医師)やその濃厚接触者を注意深くモニタリングすることは重要です。

 患者が発生している地域に滞在する方は、鳥がたくさんいる場所で鳥に直接触ったり、病気の鳥や死んだ鳥に近寄ったりしないようにしましょう。

出典

WHO Influenza at the human-animal interface
Summary and assessment as of 7 October 2013
http://www.who.int/influenza/human_animal_interface/Influenza_Summary_IRA_
HA_interface_7October13.pdf