2013年10月21日更新 シリアでポリオが疑われる患者が発生しました

 ポリオ(急性灰白髄炎)は、ポリオウイルスによって急性の麻痺が起こる病気です。ウイルスが人の口の中に入って、腸の中で増えることで感染します。

 10月19日付で世界保健機関(WHO)から公表された情報によりますと、WHOは10月17日、シリアで急性弛緩性麻痺(だらんとした麻痺)の集団発生が起こったとの報告を受けました。この新たな急性弛緩性麻痺の集団発生は、10月上旬にデリゾール(Deir Al Zour)県で発見され、現在、調査中です。ダマスカスにある国立ポリオ研究所で行われた最初の検査結果では、2人の患者がポリオ陽性の可能性があり、WHOの東地中海事務所(EMRO)のレファレンスセンターで実施された検査の最終結果が待たれています。シリアで最後に野生株ポリオウイルスの患者が発生したのは1999年でした。

 シリアの保健省は、この事例を最終検査結果が保留となっている新たな急性弛緩性麻痺の集団発生を確認し、現在、全国での緊急対応計画が策定されています。シリアは、現在の状況に基づき、ポリオと他のワクチンで予防可能な疾患のリスクが高い国と考えられています。

 さらに潜在的な患者を積極的に検出するために、この地域に対してサーベイランスに関する警告が出されました。現在、近隣諸国において、追加の予防接種活動が計画されています。

 WHOの「国際渡航と健康(International Travel and Health)」は、ポリオの発生地域に行くすべての渡航者と、発生地域から出るすべての渡航者に対し、ポリオワクチンを規定の回数分接種することを推奨します。

 ● 感染症情報 : ポリオ(急性灰白髄炎)

出典

WHO(GAR) :  Report of suspected polio cases in the Syrian Arab Republic - 19 October 2013
http://www.who.int/csr/don/don_updates/en/index.html