2014年05月01日更新 オーストラリアでの蚊媒介性ウイルス性疾患への注意喚起

 オーストラリア、ニューサウスウェールズ(NSW)州保健局は、秋は蚊媒介性ウイルス性疾患のピークになることからシドニー周辺の森林地域の住民や訪問する人へ向けて蚊に刺されないよう注意喚起をしています。

 NSW保健局の蚊サーベイランスシステムで、州内の蚊の個体数の増加といくつかの地域で蚊のウイルス保有率が高くなっていることが明らかになりました。マランビジー(Murrumbidgee)保健地区で採集された蚊からマレーバレー脳炎ウイルスやクンジンウイルスが、シドニー周辺の地域から採集された蚊からロスリバーウイルスやバーマーフォレストウイルスが確認されました。

 これらのウイルス性疾患は、原因ウイルスを保有する蚊に刺されることで感染します。主にオーストラリアを中心とした大洋州で発生しています。倦怠感、発疹、発熱、関節痛、関節腫脹などの症状が起こります。通常は数日で症状は改善しますが、中には数週間から数か月以上と長期にわたって続く場合もあります。

 これまでに報告された今年の患者数はロスリバーウイルス感染症で116人、バーマーフォレストウイルス感染症で59人とそれほど高くありませんが、秋には増加するので注意が必要としています。

蚊に刺されないための対策

可能な限り、しっかりと網戸がとりつけられているか、エアコンが備わっている、または、蚊をしっかりと駆除しているホテルやリゾートに滞在してください。蚊取り線香も有効です。

長袖のシャツ、ズボンを着て、できるだけ皮膚の露出部を少なくするようにしてください。

流行地域では屋外にでかける場合や網戸が備わっていない建物にいる場合には、ディート(DEET)などの有効成分が含まれている虫よけ剤を、皮膚の露出部につけてください。使用する場合には、必ず添付文書に記載されている使用法を守ってください。日焼け止めを使う場合は、先に日焼け止めをつけてから、虫よけ剤を使用してください。

子ども、とくに乳児への虫よけ剤の使用については、小児科医にご相談ください。虫よけ剤が使用できない場合、ベビーカーにぴったりと合う蚊帳でベビーカーをおおってください。

心配な場合には早めの受診を  

海外で熱などの症状が出たら、できる限り早く医療機関を受診してください。

また、ご帰国の際に、発熱や心配な症状のある方は検疫所の担当者にご相談ください。帰国後に発症した場合や、症状が良くならない場合は、お近くの医療機関または検疫所にご連絡ください。

医療機関を受診する時には、医師に、渡航先や渡航期間、渡航先での活動などについて、詳しく伝えてください。

出典

New arbovirus detections prompt health warning to avoid mosquitoes during the school and Easter holidays, 9 April 2014
http://www.health.nsw.gov.au/news/Pages/20140409_00.aspx

参考

FORTH 新着情報
オーストラリアでロスリバー熱が発生しています
http://www.forth.go.jp/topics/2013/09241539.html