2014年06月03日更新 太平洋地域における麻しんの流行状況について (更新1) 

 麻しん(はしか)は、麻しんウイルスによって起こる病気です。空気感染、飛沫感染、接触感染によって、人から人にうつります。その感染力はウイルスの中で最も強く、麻しんを発症している人と同じ部屋にいるだけで(空気)感染することがあります。また、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症し、肺炎や脳炎などの重い合併症を起こすこともあります。

 世界保健機関(WHO)西太平洋事務局(WPRO)から公表された情報によりますと、今年4月1日から4月30日までに麻しん患者の報告数が多かった上位3か国は、中国、パプアニューギニア、韓国でした。これらの国における確定患者数は、中国が9,936人、パプアニューギニアが85人、韓国が58人でした。日本からは48人の確定患者が報告されています。

 2014年1月1日から5月20日までの累積確定患者数では中国が23,715人、フィリピンが9,149人、ベトナムが1,648人と多く、日本は290人でした。人口100万人あたりの患者発生率(年間での予想)が高いのは、フィリピン275.1人、パプアニューギニアで124.2人、ニュージーランドで69.8人でした。日本では6.9人でした。

 麻しんは予防接種で予防することができる病気ですが、予防効果を確実にするためには、2回の接種が必要です。現在、1歳と小学校入学前1年間の子どもに対して、計2回の定期の予防接種が行われています。海外の麻しんの流行がみられる地域へ渡航する前には、母子健康手帳などで、予防接種歴を確認してください。麻しんにかかったことがない方で、麻しんの予防接種を受けたことがない方や1回しか接種していない方、または予防接種を受けたかどうかがわからない方は、渡航する前に、早めに医師に相談してください。

感染症別情報:麻しん

出典

WPRO Expanded programme on immunization
Measles-Rubella Bulletin,volume 8 issue 5 May 2014
http://www.wpro.who.int/immunization/documents/measles_rubella_bulletin/en/

参考

FORTH 新着情報
太平洋地域における麻しんの流行状況について (5月13日)
http://www.forth.go.jp/topics/2014/05130954.html

FORTH 最新ニュース
麻しんについて(ファクトシート) (2月13日)
http://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/2014/02131151.html

厚生労働省
麻しん(はしか)に関するQ&A
http://www.mhlw.go.jp/qa/kenkou/hashika/index.html

国立感染症研究所
感染症情報 麻疹
http://www.nih.go.jp/niid/ja/diseases/ma/measles.html