2016年02月29日更新 デング熱の発生報告 -ウルグアイ

 2016年2月25日付けで公表されたWHOの情報によりますと、ウルグアイの国際保健規則(IHR)国家担当者は2月13日にデング熱患者をPAHO/WHOに報告しました。

報告の詳細
 
患者は、モンテビデオに住む31歳女性で、2月5日に発熱と関節痛を発現しました。2月9日に、彼女は診察に訪れ、同日、検査検体が採取されました。検体は、逆転写ポリメラーゼ連鎖反応法検査によりデング熱に陽性でした。患者は2日間入院し、良好な健康状態で退院しました。患者には、ウルグアイ国外への渡航歴はありません。

 患者の検体は、確認のため地元の公認基準検査施設に送られました。昆虫調査の結果は、まだ出ていません。

公衆衛生における取り組み
 
ウルグアイの保健行政当局は、この地域において接触のあった感染源の特定と可能性のある新たな患者の発見のために疫学調査を行っています。さらに、当局は媒介昆虫の駆除への活動を強化しています。

WHOによるリスク評価
 
もし感染が確認されれば、これはウルグアイ国内で初めて発見されたデング熱患者となります。ウルグアイは、デング熱のない中南米でも数少ない国の一つです。1人の患者の発見は、ネッタイシマカの増殖に適した環境が存在していたことを証明します。実際、近隣のブラジルとアルゼンチンではデング熱が流行しており、ウルグアイの近さは必然的に感染への危険のある国となります。感染伝播の主要な媒介昆虫であるヤブカ属は、自家用車や配送トラックからでもこの国に持ち込まれる可能性があります。もう一つ、ウルグアイでこれらの蚊を増殖させやすくする(次には感染を拡大させる)要因に、大規模なウルグアイ川の洪水があります。

WHOからのアドバイス
 
人の居住地での媒介蚊が繁殖する地の近くは、デング熱に対して大きな危険因子となります。感染の予防と制御は、感染源の抑止(繁殖地の除去および環境改善)を通して媒介蚊の繁殖を減らすことと、媒介蚊と人との接触機会を減らすことに依存します。これらは、自然及び人工の貯水池で蚊の幼虫が生息できる場所の数を減らし、リスクのある地域で蚊の成虫個体数を減らし、防虫剤、網戸、戸や窓の遮断、長袖の衣服の着用など感染防御を行うことで、達成できます。ネッタイシマカおよびヒトスジシマカなどのヤブカ属(感染伝播において主となる媒介昆虫)は日中に活動するため、昼寝をしている人、特に幼児と子ども、病人および高齢者には、保護のために防虫処理された蚊帳、また防虫処理されておらずとも、その中で休息することが勧められます。

出典

WHO. Emergencies preparedness, response. Disease Outbreak News. 25 February 2016
Dengue Fever - Uruguay
http://www.who.int/csr/don/25-february-2016-dengue/en/