2016年12月26日更新 コレラの発生- イエメン(更新7)

 2016年12月22日に、WHO東地中海地域事務局(EMRO)から公表された情報によりますと、イエメン国民保健省からコレラ患者に関する情報が更新され、前回12月13日の更新以降に、新たにコレラ疑い患者1496人と死亡者4人が発表されました。

情報の詳細

 12月20日以降、死亡者96人を含む累積のコレラ疑い患者11,644人が報告されました。感染の発生している行政地区は全県で、致死率は1%でした。これまでに、患者157人でコレラ菌(Vibrio cholerae)O1小川型が検査確認されました。コレラの発生は、Abyan(アビヤン)、Aden(アデン)、Al-Bayda'a(バイダー)、Al-Dhale'a(ダーリウ)、Al-Hudaydah(フダイダ)、Al Jawf(ジャウフ)、Amran(アムラーン)、Dhamar(ザマール)、Hajjah(ハッジャ)、Ibb(イッブ)、Lahij(ラヒジュ)、Raymah(ライマ)、Sana'a(サナア)、Ta'izz(タイズ)、の各県の135地区とSana'a(サナア)市でした。しかし、報告される患者の65%以上が、アデン、バイダー、フダイダ、タイズの各県から報告されています。

 WHO、イエメン国民保健省の支援部局、ユニセフ、OCHA(国連人道問題調整事務所)、その他の支援組織によって組織されたコレラ対策会議が、全国および行政区画レベルでコレラ感染対策の活動強化に努めています。医療支援物資が、サナアのAl Sabeen病院治療センターおよびイッブとハッジャにある26か所の下痢症治療センターのうちの4か所に届けられています。

 WHOは、井戸や貯水池などの水源を検査し塩素処理するために、サナアArhab地区への緊急対策チームの派遣を支援しています。対策会議は、引き続き緊急対策室2か所(アデンとサナア)の支援を続けています。これまでに取られた予防と介入の取り組みは、いくつかの政府機関の症例数を減らすのに効果的であり、新しい症例は引き続き報告されている。これまでに行われた感染予防と地域介入における取り組みは、いくつもの行政区で患者の発生数を減らす効果を上げてきました。それでも、他の行政区から新たな患者の報告が続いています。WHOは、患者管理の研修、感染管理、飲料水の塩素消毒、固形廃棄物の処理および下水道のネットワーク管理を通して、現地の医療従事者の対応能力をも強化しています。迅速診断キット(RDT)、IV型補液、経口補水液、飲料水用の塩素消毒の錠剤などの必需品が、感染の発生している地域に配給されています。

 WHOは、コレラやその他の下痢症に対する予防への国民意識を高めるために、住民の地域活動や健康維持への教育活動も支援しています。イエメンには、急性水様性下痢症が常在しており、国の衛生システムの対応能力を強めながら、下痢症との戦いを続けています。流行が発生している地域には760万を超える人々が暮らしています。加えて、300万を超える国内避難民がいます。

出典

EMRO/WHO. News, Surveillance, forecasting and response. 22 December 2016
Weekly update - Cholera cases in Yemen
http://www.emro.who.int/surveillance-forecasting-response/surveillance-news/weekly-update-cholera-cases-in-yemen.html