2017年04月28日更新 麻しん(ファクト・ファイル)
麻しん:感染のリスクを知り、自ら健康状態を知り、自らを護ることを知るために
麻しんは、非常に伝染性が強く、重篤となりやすいウイルス性の疾患です。ワクチン接種が普及する1980年より前には、麻しんで毎年260万人の死亡者が出ていました。
この病気は、安全で有効なワクチンを利用できるにもかかわらず、世界での乳幼児の主要な死因の1つになっています。2015年には、約134,200人が麻しんで亡くなりました。死亡したのは、主に5歳未満の子どもでした。
麻しんに関するこのファクト・ファイルは、世界予防接種週間(4月24~30日)に対応して作成されました。今年のテーマは#VaccinesWork(ワクチンがもつ力)です。このキャンペーンは、生涯を通して予防接種を完全実施することの重要性と、2030年まで継続できる進展目標を達成するために、予防接種の役割について意識を高めることを目指しています。
- 麻しんは非常に感染力が強いことを知りましょう
麻しんは、重篤となりやすいウイルス性の疾患です。感染した人からの咳やくしゃみによって拡がります。 - 麻しんに感染した5人に1人は合併症を起こすことを知りましょう
例えば、(感染した)人は、耳の感染症、肺炎、脳浮腫などの合併症を起こします。2015年には、134,200人を超える人(ほとんどが子ども)が麻しんで亡くなりました。 - 麻しんに対する最良の予防方法は、予防接種を受けることです
麻しんのワクチンは、多くは風しんやおたふく風邪と一緒に、混合ワクチンで接種されます。単体ワクチンでも混合ワクチンでも効果は同じです。 - ワクチンを接種していなければ、あなたは危険に曝されているかもしれません
もし、麻しんに罹ったことがないか、ワクチンを接種したことがなければ、あなたは危険に曝されているかもしれません。麻しんのワクチン接種が必要かどうか、あなたの健康相談窓口に相談しましょう。 - 麻しんのワクチンは安全で有効に、保護してくれます
生涯のうちに、2回の麻しんワクチンを接種することで、免疫力が得られます。 - あなたの健康相談窓口がワクチンを接種し、あなたを保護してくれます
ワクチンを接種することで、(ワクチンは)家にいても、旅行中も、あなたとあなたの家族を麻しんの流行から確実に保護してくれます。
出典
WHO.Fact files, Media centre.Updated April2017
Measles:know the risks, check your status, protect yourself