2017年06月02日更新 AIDS対策の強化- 西アフリカ、中央アフリカ

 2017年5月31日に公表されたWHOアフリカ地域事務局(AFRO)から、WHO総会小委員会で、西アフリカと中央アフリカで、AIDS対策を加速させることへ話合いが行われたことが掲載されています。これを、紹介致します。

記事の詳細

 西アフリカと中央アフリカでは、2015年末の時点で、(ここに暮らす)HIV感染者650万人のうちの180万人しか、抗ウイルス療法を受けていません。この年の南アフリカや東アフリカでの治療率は54%に上るのに対して、この地域のHIV患者の治療率は28%でしかありません。

 西アフリカおよび中央アフリカでのこのHIV治療の出遅れに対応して、UNAIDS、WHO、およびこの地域のその他の支援組織は、AIDS対策を加速させ、(他地域に追いつく)ための国家緊急(対策)計画を策定しました。この計画は、今後3年以内にHIVの治療率を3倍にすることを求めています。

 第70回世界保健総会の小会議では、この「追い上げ」計画を支援するために、この地域の保健省大臣や各国の代表が、公衆衛生システムの構造を変革し、(取り組みへの)責任感を強くもつために、各国政府の指導力を強化することを宣言しました。

 WHOアフリカ地域事務所とUNAIDSが主導したこの会議には、ベナン、ブルキナファソ、中部アフリカ共和国、チャド、コートジボワール、ガボン、リベリア、ナイジェリアの保健省大臣、カメルーン、ギニア、シエラレオネの代表が出席しました。彼らは全員、それぞれの国で、HIVへの治療を加速させるために強力な対策を講ずることで合意し、まとまりました。

 出席者は全員が、保健医療サービスの提供体制を変えていかなければならないこと、これには、地域での保健医療従事者が医療支援を実施する中に、果たすべきより大きな役割があるということで一致しました。WHOとUNAIDSは、各国と協力して、HIVへの治療の受診環境を向上させるために、それぞれの計画を実施していきます。

 UNAIDSは、HIV感染者3,000万人が治療への受けられるようになり、2016年国連エイズ撲滅宣言で公約した2020年までに90-90-90(世界中のHIV陽性者の90%が検査を受けてHIVに感染していることを知り、そのうちの90%がHIV治療を受け、さらにそのうちの90%が治療の効果で体内のウイルス量が検出限界以下になっている状態)の目標を達成するために、各国と協力しています。

 UNAIDS 実行指導者Michel Sideibé氏のコメント

 「(現在の)状況は深刻です。私たちは、特に、西アフリカおよび中央アフリカに注意を払うことが必要です。我々は、それぞれの国で、各国の政治指導者が(このことに対して)活動し、力を注いでいることを確認していかなければなりません。

 WHOアフリカ事務局長Matshidiso Moeti氏のコメント

 「対策の中心にHIV感染者を置きながら、私たちが対策を加速させるために、各国大臣たちの主導の下で目標の達成に進んでいくには、各国の推進力を再び新鮮なものにすることが、重要となります。」

出典

AFRO/WHO. Media centre. 31 May 2017
Accelerating the AIDS response in western and central Africa
http://www.afro.who.int/en/media-centre/pressreleases/item/9673-accelerating-the-aids-response-in-western-and-central-africa.html

参考サイト

UNAIDS.
Accelerating the AIDS response in western and central Africa
http://www.unaids.org/en/resources/presscentre/featurestories/2017/may/20170531_WCA_WHA