2017年06月16日更新 コレラの発生状況- ソマリア(更新5)

 WHO東地中海地域事務局(EMRO)より、6月10日付けで、ソマリアで流行しているコレラについて、最近の発生状況が公表されました。

情報の概要

 ソマリアの保健省には、第21週(2017年5月22日-29日)に2,679人の急性下痢症/コレラ患者が報告されました。このうち、死亡者が23人でています。今年初めからのコレラの流行による累積患者数は45,400人、死亡者数は738人となりました。患者の死亡率は1.6%で、緊急事態のレベル1%を上回っています。

 適時に効果的な介入が実施されていることで、全体としてのコレラ患者数は増加が抑えられていますが、新たな患者が報告され続けています。患者の大半は、Banadir(バナディール)地域Wadajir、Gedo(ゲド)地域Luq 、Bay(ベイ)地域Dusamareb、Galgadud、およびBaidoa、Puntland(プントランド自治国)のAyn地域Buhodleから報告されています。

 WHOが率いる健康(活動)隊は、保健省、支援組織、健康管理局などと連携しながら、感染の流行に取り組み、全国で予防対策を実施しています。

 プントランド自治国では、59の(機動力のある)活動チームが国内難民(IDP)の居住地に配備されました。(一方)ソマリランドでは、飲み水の浄化チームがToghdeerとSanagで立ち上げられ、下痢症用に揃えられた器材(IDDK)並びにCary-Blair培地の搬送容器500個が、糞便検体を採取し、診断するために、感染の発生している地域に配られました。

 2度目となる経口コレラワクチンの接種キャンペーンが、Baidoa地区とJowhar地区の1歳以上の住民40万人以上に実施され、5月26日に完了しました。

 ソマリアでは、長雨の季節に雨が少なく、降水量が乏しかったために、深刻な干ばつに見舞われました。干ばつにより、家畜が殺され、穀物は枯れ、数十万人のソマリア人が土地を追われました。人道支援を必要とする人は、1,230万人のうち620万人となっています。約550万人には、コレラなど水が媒介する感染症に罹かるリスクがあります。雨期によってある程度の救いは得られましたが、一方で、現在は、洪水がコレラ患者数を増加させると予想されています。

出典

EMRO/WHO. Surveillance, forecasting and response. 10 June 2017
Weekly update: cholera in Somalia
http://www.emro.who.int/surveillance-forecasting-response/outbreaks/weekly-update-cholera-in-somalia-10-june-2017.html