2017年07月27日更新 コレラ流行の再興- イエメン (更新7)

 2017年7月18日付けでWHO東地中海地域事務局(EMRO)から、イエメンで再興しているコレラの発生情報が更新されました。

情報の詳細

 イエメン国民保健省は、第28週(2017年7月9日-7月15日)に、関連する死亡者53人を含めて、合計で35,052人のコレラ患者を記録しました。2016年10月に流行が始まってから7月4日までに、累積死亡者数1,790人を含め、累積のコレラ疑い患者数が351,045人となりました。

 全体での患者の致死率は0.5%です。これまでの数週間と比べて、第25週にはコレラ疑い患者と死亡者の数は減ってきましたが、現在も整理中で、滞っている患者情報があるため、この流行が減速してきたと考えるのは時期尚早です。

 2017年4月27日以降、最も感染の発生しているのは、Amanat Al Asimah(アマナット・アル・アシマ、サナア市)、Al Hudaydah(フダイダ県)、Hajjah(ハッジャ県)、Amran(アムラーン県)、Ibb(イッブ県)の5つの地方で、患者の53.9%がここから報告されています。

 WHOと医療支援組織は、コレラ対策会議を通して、国レベル、地域レベルで、コレラ対策の向上に取り組む担当省庁に対し、支援を行っています。取り組みには、下痢症治療センターの設立と経口補水液の補給センターの開設、患者を管理する医療関係者の訓練、地域社会での飲み水の浄化、コレラ患者の調査の運営や流行への対策を実施する緊急対策チームの派遣、イエメンの疾病に対し早期に警報を発信するための調査体制の強化などが含まれています。

 イエメンには、コレラが常在しています。しかし、4月以降、コレラ患者が急増しており、1日5,000件近くが報告されています。現在も続く内戦、医療・上水道・衛生設備などの破壊、栄養失調により、人々はコレラなどの病気に対して罹りやすくなっています。

出典

EMRO/WHO. Surveillance, forecasting and response. 18 July 2017
Weekly update - cholera in Yemen
http://www.emro.who.int/surveillance-forecasting-response/outbreaks/weekly-update-cholera-in-yemen-18-july-2017.html