2017年08月01日更新 コレラの発生状況- ソマリア(更新9)

 WHO東地中海地域事務局(EMRO)より、7月27日付けで、ソマリアで流行しているコレラについて、最近の発生状況が公表されました。

情報の概要

 ソマリア保健省から、第28週(2017年7月10日-16日)に、死亡者3人(致死率0.3%)を含むコレラ患者1,068人が報告されました。このうち、Middle Shebelle(中部シェベリ)地域から最も多くの患者(286人、27%)が報告され、次いで、Mudug(ムドゥグ)、Sool(スール)、Banadir(バナディール)の各地域から報告されました。

 (感染は)国内15地域にわたり、死亡者812人を含めた累積の患者数は58,524人となりました。患者の致死率は1.4%で、緊急事態のレベル1%を上回っています。しかし、2017年1月に始まったコレラの流行は、WHOや、保健省、健康支援組織などが速やかに対策に取り組んだことにより、減速してきました。

 WHOと医療支援組織は、保健省や地方の自治組織などと連携しながら、(流行地域に暮らす)住民に必要な救援物資を提供しています。

 コレラの感染への対策と予防に対する取り組みは、全国で続けられています。全国の疾病調査体制の改善により、現在、既存の報告体制に加えて、定点報告できる医療施設265か所が、健康への警報を報告できるようになりました。

 水源の塩素消毒処理が、指定された村と、帰還難民が暮らすLower Jubba(下部ジュバ)地域の国内避難民キャンプで実施されました。Kismayo(キスマヨ地区)の国内避難民キャンプでは、地域住民の意識向上が呼びかけられました。流行が始まって以来、60トン近くの医療用必需品が、すべての地域に対して分配されています。

 ソマリアでは、何シーズンも雨が少なく、降水量が乏しかったために、深刻な干ばつに見舞われました。干ばつにより、家畜が死に、穀物は枯れ、数十万人のソマリア人が土地を追われました。緊急に人道支援を必要とする人は、1,230万人のうち670万人となっています。また、コレラなど水が媒介する感染症に罹かるリスクのある人は約550万人になっています。

出典

EMRO/WHO. Surveillance, forecasting and response. 27 July 2017
Weekly update: cholera in Somalia
http://www.emro.who.int/surveillance-forecasting-response/outbreaks/weekly-update-cholera-in-somalia-27-july-2017.html