2017年08月02日更新 イエメンのコレラ流行に対する共同声明-UNICEF、WFP、WHO

 2017年7月26日に、UNICEF事務局長Anthony Lake氏、WFP事務局長David Beasley氏、WHO事務局長Tedros Adhanom Ghebreysus氏が、イエメンを視察後に、コレラの流行に対する共同声明を出しました。

声明の要旨

 ユニセフ、世界食糧計画(WFP)、世界保健機関(WHO)、3つの国連機関の長が、この人道危機の規模の大きさを自分たちの目で確かめ、イエメンの人々たちへの支援を協力しながら推し進めるために、揃って、イエメンを訪れました。

 「ここは、世界で最も大きい規模の人道危機の中心にあり、世界で最悪のコレラ流行地となっています。この3か月だけでも、400,000人のコレラ疑い患者が記録され、約1,900人が死亡しました。2年以上にわたる内戦で、人々の健康、上下水道などの衛生設備が破壊され、感染が広がるには好都合な環境が作り出されました。」

 「この国は、この次にどこで食事を得られるかも分からないような人々が60%を超える飢饉の瀬戸際にいます。そして、200万近くの子どもが急激に栄養失調に陥っています。栄養失調は、子どもたちをコレラに罹りやすくさせ、それが、さらなる栄養失調を生み出しています。危険な組み合わせです。」

 「ある病院で、私たちは、息をする力もないような子どもたちをみました。そして、彼らの愛する子どもたちの病気に悲しみを抱きながらも打ち勝とうとする家族、何とかして自分の家族に食事を与えようと苦悩する家族と、共に語り合いました。」

 「また、市街地を走行しているときには、医療施設や水道設備といった重要な生活基盤がどれ程に損傷され、破壊されているのかを見ました。」

 「この混乱の中でも、約16,000人の地域ボランティアが1軒ずつ家庭を訪問して、下痢やコレラから自分自身で身を守る方法についての情報を提供しています。医者、看護師、その他、必要とされる医療スタッフは、いのちを救うために24時間体制で活動しています。」

 「30,000人を超える医療従事者に、10か月以上も給与が支払われていません。それでも、多くの人たちが義務を課せられていると報告しています。私たちは、イエメンの行政当局には早急に、これらの医療関係者に給与を支払うことを要請しました。給与がなければ、現在、生きている人たちも死んでしまいかねないことを、私たちは恐れます。私たちの組織としては、非常に献身的に(活動する)これらの医療従事者に給与や報奨金で支援できるように最善を尽くします。

 「私たち自身の組織も含めて、私たちは国際的に人道支援を行う組織によって支援される現地の行政機関や非政府組織(NGO)が、精力的に活動していることも知りました。私たちは、1,000を超える下痢症治療センターや経口の水分補給場所を設置してきました。重要な生活基盤(病院、地域医療センター、上下水道の設備のネットワークなどの復興など)の再建として、救急車を含め、食料補助剤、点滴用の輸液およびその他必要となる医療品の分配が続けられています。私たちは、現地に必要とされるものに対応し、現地の医療機関を維持することに役立つ革新的な協力関係の下に、世界銀行とともに活動しています。」

 「しかし、希望はあります。コレラが疑われる病気となり、医療サービスを利用できた人の99%以上は生存しています。また、今年は、重度の急性栄養失調に苦しむ子どもは総数が385,000人程だろうとみられています。」

 「それでも、厳しい状況は変わりません。毎日、数千もの人々が病気に陥っています。病気の拡大を止めるには、継続した取り組みが必要とされます。イエメンの子どもの80%近くには、早急な人道支援が必要とされています。」

 「イエメンの指導者たちと、Adenn(アデン)とSana'a(サナア)で会いました。そのとき、私たちは、人道支援で活動する人々にも、内戦が発生している地域に行ける環境を確保することを、彼らに要請しました。また、内戦に対して平和的で政治的な解決策を見つけることを、彼らに促しました。

 「イエメンの危機は、かつてないほどに対策を必要としています。私たち3つの機関は、イエメンの行政当局やその他の支援組織と協力し合いながら、いのちを救い、将来の緊急事態に備えて新しい取り組み方法で活動しています。」

 「現在、私たちは、イエメンの人々に対する支援を倍加することを、国際社会に呼びかけています。もし、私たちがそれを怠れば、私たちの目の前で展開されている大惨事は、生活を脅かすだけでなく、何年もの間、これからの世代と国を傷つけることになるでしょう。」

UNICEF事務局長 Anthony Lake
WFA事務局長  David Beasley
WHO事務局長  Tedros Adhanom Ghebreysus

出典

WHO. Joint WHO/UNICEF/WFP statement, Media centre. 26 July 2017
Statement from UNICEF Executive Director Anthony Lake and WHO Director-General Statement by UNICEF Executive Director, Anthony Lake, WFP Executive Director, David Beasley and WHO Director-General, Dr Tedros Adhanom Ghebreyesus, following their joint visit to Yemen
http://www.who.int/mediacentre/news/statements/2017/joint-visit-yemen/en/