2017年10月18日更新 コレラ流行の再興- イエメン (更新12)

WHO東地中海地域事務局(EMRO)より、イエメンで流行しているコレラについての9月の月例報告が公表されました。

情報の詳細

イエメン公衆衛生・国民省は、2017年9月において、関連する死亡者94人(致死率0.05%)を含めたコレラ患者の総数を176,563と報告しました。

イエメンでは、2016年10月以降に報告された累積コレラ患者数が797,772人、死亡者数が2,261人(致死率0.28%)となりました。この国は4月にこの流行の第2波に襲われました。2017年4月27日から9月30日までの累積コレラ患者数は771,945人、死亡者数は2,132人(致死率0.28%)となりました。

2017年9月には、第37週から第38週にかけて、Al Hudaydah(フダイダ県)でコレラが疑われる患者数の増加が報告されました。WHOは、下痢症治療センター(DTC)で迅速診断検査を使った診断を強化し、この県での毎日の調査活動に力を入れています。

人口1万人あたりの発生数が、5県で最も高くなっています。これらの県は、Amran(アムラーン県、666人)、Al Mahwit(マフウィート県 、611人)、Al Dhale'e(ザマール県 、580人)、Abyan(アビヤン県 、466人)、Sanaa(サナア県 、392人)です。国全体での人口1万人あたりの発生数は、274.41人となっています。死亡者数の多い地区はAl qafr (4人)、As Sabrah(4人)、Hazm al Udayn(3人)、Hubaysh (3人)となっています。

出典

EMRO/WHO.Situation update.September2017
Cholera update for Yemen, September2017
http://applications.emro.who.int/docs/EMROPub_2017_EN_19624.pdf?ua=1[PDF形式:2658KB]