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感染症別情報

コレラ
Cholera

コレラは世界に広く分布する細菌性の感染症です。 WHOによれば、2006年には52ヶ国から23万6896人のコレラ患者の報告がありました。 実際の患者数はこの報告数よりもはるかに多いと考えられています。

コレラ菌は、1960年頃まで流行したコレラ菌と、現在流行しているものとは性質が多少異なっています。 かつてのコレラ菌はアジア型(古典型)コレラと呼ばれ、大流行を幾度となく繰り返し、その病原性の強さによって何百万もの人が犠牲になりました。

現在のコレラは、主にエルトール型コレラと呼ばれるもので、1961年頃からアジア地域で発生し、感染力が強いためアジア型コレラに替わって瞬く間に世界中に広がりました。 幸いなことにアジア型コレラに比べ病原性が弱く、死亡率も2%程度といわれています。

1 病原体と感染経路

コレラ菌のうち、コレラ毒素を産生する血清型(O1(オー1)とO139(オー139))による細菌感染症です。O1血清型のコレラ菌は、生物学的な特徴によって、アジア菌とエルトール型に分けられます。 コレラは、菌に汚染された水・氷・食品などを摂取することにより感染します。

2 症状

数時間〜5日(通常1〜3日)の潜伏期間の後、下痢や嘔吐などが起こります。 アジア型コレラでは米のとぎ汁様の水様便と表現されていましたが、エルトール型の場合、症状は比較的軽く、軟便程度から水様便まで幅広い下痢が主です。 嘔吐を伴うこともありますが、腹痛や発熱を伴うことはほとんどありません。

3 治療方法

水分補給や抗菌薬の投与が主体です。

4 予防方法

コレラが流行している国では、生水・氷・生の魚介類(刺身・エビなど)は避けましょう。 ジュースの中の氷や氷の上に飾られていたカットフルーツで感染した例やプールの水を誤って飲んで感染した例も報告されています。 現在日本で市販されている予防接種の効果は比較的低く50%程度であるといわれています。 不衛生な食品・生の食品などの摂取を避けることがまず重要なことですが、無理な旅行日程などによって体調を崩すことがないよう心掛けることも大切です。

5 コレラの分布地域

世界のコレラ分布
出典:WHO International travel and health 2009

【2009年4月更新】


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