FORTH TOPページへ このホームページの扱う情報と対象者 サイトマップ
FORTH 海外旅行者のための感染症情報
HOME > 感染症別情報トップ > エボラ出血熱
感染症別情報

エボラ出血熱
Ebola haemorrhagic fever

エボラ出血熱の流行は、1976年6月、スーダン南部のヌザラという街で、男性が発熱、頭痛、胸部痛を訴えて入院し、数日後に鼻口腔および消化管より出血して死亡したのが始まりです。致死率の高いウイルス性出血熱です。現在までにザイール(現コンゴ民主共和国)、スーダン、コートジボワール、ガボン、ウガンダで患者の発生と死亡が確認されています。

1 病原体と感染経路

エボラ出血熱はフィロウイルス科に属するエボラウイルスによるものです。
エボラウイルスには、5種類のウイルス株が知られています。この中で人に病原性が強いものは、1976年6月に発生した患者から分離されたスーダン株と、1976年ザイール(現コンゴ民主共和国)での流行で分離されたザイール株、2007年ウガンダでの流行で分離されたブンディブギョ株の3種類です。スーダン株の致死率は53%であるのに対し、ザイール株は88%と高率です。ブンディブギョ株は25%でした。
自然界の宿主は明らかになっていませんが、コウモリ(fruit bat)が疑われています。感染したゴリラ、チンパンジー、サルなどの死体に触れたり、食用にすることにより、ヒトに感染すると考えられます。ヒトからヒトへは、患者の血液、分泌物、排泄物などに直接触れた際、皮膚の傷口からウイルスが侵入することにより感染が起こると考えられます。飛沫による感染の可能性は低いとされています。

2 症状

潜伏期間は、2〜21日(通常は7日程度)で突然の発熱、疲労感、筋肉痛、頭痛、咽頭(のど)痛で発症します。それに引き続き、嘔吐、下痢、腎機能や肝機能の低下がみられ、進行すると口腔、歯肉、結膜、鼻腔、皮膚、消化管など全身に出血傾向がみられ死亡します。致死率は25〜90%になります。

3 治療方法

症状に対する治療法のみで、確立された治療法は今のところありません。重症例では電解質の喪失や脱水に対する補正とともに集中治療を要します。

4 予防方法

ワクチンはありません。流行地域に立ち入らないことが重要です。サルなどの死体に近づく事や、肉(Bushmeat)を食べる事は避けて下さい。

5 エボラ出血熱とオオコウモリ科 fruit bats の地理的分布

エボラ出血熱とオオコウモリ科 furuit bats の地理的分布
出典:WHO
地図上の点線はおおよその境界線で完全に合意されたものではありません。

【2009年7月更新】


ご意見やご質問があればお気軽に連絡ください。

 

このページを利用される方へ ページトップへ

Copyright:Ministry of Health Labour and Walfare Quarantine Station