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感染症別情報

レプトスピラ症 (ワイル病)
Leptospirosis (Weil's disease)

レプトスピラ症は病原性レプトスピラによる細菌感染症です。レプトスピラはヒトおよびほとんどの哺乳動物に感染します。多くは中等症ないし軽症型ですが、重症型であるワイル病の場合、頭痛・筋肉痛を伴う高熱で発症し、黄疸・出血傾向・蛋白尿 (ワイル病3主徴)を起こします。重症型で早期に適切な治療を行わない場合の致死率は20〜30%にのぼります。病原体はネズミなど、主に多くの動物が保菌しており、保菌動物の尿およびその尿で汚染された水や土壌を介して、口や皮膚から感染します。この病気は全世界で発生し、特に熱帯・亜熱帯地域に多く、日本では沖縄などでに散発的に発生しています。中国や東南アジアなどで最近多発しています。

1 病原体と感染経路

スピロヘータ目、レプトスピラ科のレプトスピラ属菌が病原体です。
ネズミなど、多くの動物がレプトスピラ属菌を保菌しており、数週間から年余にわたり尿中に排菌します。感染は菌を含む水を飲用し感染する場合と、菌を含む水もしくは尿に傷口がふれることによって皮膚から感染する場合があります。保菌動物の尿で汚染された環境のなかでの労働やレジャー、また、動物の尿や血液に直接触れる可能性のある労働などで感染する危険があります。

2 症状

潜伏期間は3〜14日(通常は5〜7日)です。はじめは悪寒、発熱、頭痛、高度の全身倦怠感、眼球結膜充血、筋肉痛、腰痛などが主な症状です。これらのうち眼球結膜充血は最も特徴があり、2〜3日後に著明となります。重症型では4〜5日後に黄疸と出血傾向が現れます。2週間後には発熱が改善しますが、重症例では黄疸が急速に進み、皮膚出血、口内出血、鼻出血、吐血などの出血症状が現れます。

3 治療方法

治療はできるだけ早期に抗生物質を投与します。

4 予防方法

流行地域で作業する場合は淡水に直接触れないように、ゴム長靴、ゴム手袋を着用します。
国内ではワイル病・秋やみ混合ワクチンが市販されています。初回は1週間間隔で2回接種、その後1回追加接種します。 免疫を保持するためには少なくとも5年に1回の追加接種を行うことが望ましいとされています。 水田作業・土木工事・野外調査などを目的に熱帯・亜熱帯・温帯地域に海外渡航する場合、可能ならワクチンを接種します。 また薬物による予防として、ドキシサイクリンの効果が報告されています。


【2009年3月更新】


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