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A.
インドの感染症情報
1 感染症の流行状況
インドでは、次のような病気がみられます。
食べ物・水から感染する病気 |
虫が媒介する病気 |
その他の疾患 |
○腸チフス、パラチフス |
○マラリア |
○B型肝炎 |
○A型・E型肝炎 |
○デング熱 |
○流行性髄膜炎 |
○コレラ、赤痢 |
○日本脳炎 |
○狂犬病 |
○食中毒 |
○ペスト |
○エイズ |
○寄生虫疾患 |
○リーシュマニア症 |
○破傷風 |
○ポリオ |
○フィラリア症 |
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○感染症流行状況
現在、次のような感染症が発生・流行しています。
消化器系疾患は4〜10月の暑い時期に多く発生しています。熱帯・亜熱帯地域特有のマラリアやデング熱はほぼ一年中発生していますが、特に高温多湿の時期に多いとされています。流行性髄膜炎の発生も報告されています。破傷風、肝炎、性病は季節にかかわらず発生しています。その他様々な寄生虫疾患も報告されています。
WHOによると、2002年にはインドで肺ペストの流行が報告されました。インドのHimachal Pradesh州Shimla地方のHat
Koti村で、2002年2月4日〜2月19日に16名の肺ペスト患者が報告されました。このうち4名が死亡しました。
また、2002年に7名の死亡患者を含む2,338名のコレラ患者発生をWHOに報告しました。
| ◎2002年、全国の空港検疫所でインドから帰国した旅行者1名からコレラ菌、32名から赤痢菌、25名から食中毒菌、1名から熱帯熱マラリア、3名からデング熱が検出されています。また、感染症発生動向調査によると国内でインドから帰国した旅行者からコレラ2名、赤痢患者43名、腸チフス患者8名、パラチフス患者4名、三日熱マラリア患者1名、四日熱マラリア患者1名が報告されています。(国立感染症研究所:感染症週報より) |
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2 インドでの病気の予防方法
インドには様々な感染症や風土病がありますが、都市やリゾート地での短期間の観光であれば、食べ物や飲み物に注意し、体調を整えておくことが必要です。また、マラリアなどの危険もありますので、蚊に刺されないようにすることも大切です。
そこで病気を予防する上で注意したいことを紹介します。
(1)注意したい食べ物
| ◎ラッシー: |
屋台で出される代表的なヨーグルト飲料。食中毒菌などに汚染されていることがよくあります。 |
| ◎ヨーグルト: |
ヨーグルト、アイスクリームなどの乳製品は、保存状態が悪い場合や十分殺菌されていない牛乳から製造されている場合、細菌が繁殖しやすく食中毒菌などに感染することがあります。 |
| ◎生野菜・果実: |
生野菜(サラダ)やカットフルーツは、包丁や食器など洗っている水が汚染されていることがあり、A型肝炎、食中毒などや寄生虫疾患に感染する危険性があります。果物を自分で剥いて食べる場合は安全です。 |
| ◎生鮮魚介類: |
刺身など加熱していない魚介類は食中毒などや寄生虫などに感染する危険性があります。 |
| ◎生水・氷: |
都市では水道の設備はありますが、水は硬質で軟質の水に慣れた日本人は下痢を起こすことがあります。生水や井戸水は細菌や肝炎ウイルスに汚染されていることがあります。飲用には栓のしてあるミネラルウォーターや煮沸した水を利用してください。ジュース中の氷も気を付けて下さい。氷に用いた水が汚染されていることがあります。 |
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(2)注意したいこと
| ◎河川や湖: |
淡水の河川や湖での水泳や水遊びは避けましょう。寄生虫や細菌に感染する危険性がきわめて高く、感染した場合長期化することがあります。 |
| ◎プール: |
プールによっては消毒が充分行われていないこともあるようです。プールの水は飲まないようにご注意を。 |
| ◎野犬や猫: |
狂犬病ウイルスを持った犬がいるので、よだれを流している犬には近寄らないようにしましょう。また、野犬などの動物にかまれたら、すぐに信頼できる病院で狂犬病発病予防のワクチンを接種しましょう。 |
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3 予防接種
黄熱流行国からインドへ入国する際には、入国時に黄熱の予防接種が要求されます。また、一般にA型肝炎、破傷風、日本脳炎、狂犬病、ポリオなどの予防接種が勧められます。予防接種は、これまでの予防接種歴、滞在期間、旅行形態、出発までの期間でかわりますので、詳しいことはお近くの検疫所に問い合わせてください。
4 マラリア情報 (WHO INTERNATIONAL TRAVEL AND HEALTH
2003)
マラリアは、Himachal Pradesh州、Jammu
and Kashmir州、Sikkim州の一部を除く標高2,000m以下の全土に、年間を通して存在しています。
マラリアの中でも熱帯熱マラリアは、放置すると重症化したり死に至る熱病です。流行地滞在中と、流行地を離れた後4週間以内に38℃以上の熱が出たら、すみやかに医療機関でマラリアの相談をしてください。
マラリアは蚊によって感染する熱病です。防虫剤等で蚊を防ぎましょう。マラリアに有効なワクチンはなく、予防薬を服用する方法があります。副作用に注意が必要ですが、感染リスクが高く適切な治療を受けることができない地域に滞在する場合には、流行地滞在の1週間前から流行地を離れてから4週間まで服用する方法があります。
予防薬としては、クロロキンとプログアニルの合剤(商品名サバリン Savarine、毎日服用)が有効です。あるいは、クロロキン(商品名ニバキン
Nivaquine など、週1回服用)とプログアニル(商品名パルドリン Paludrine、毎日服用)の併用が有効です。日本では入手困難で、海外では医療機関での処方となります。日本で入手可能なメフロキン(Mefloquine,
商品名 メファキン Mephaquin、週1回服用)も有効です。
B.
インドの医療情報
1 病気になった時
(1)処置
インドでは、コレラ、赤痢、腸チフス、A型・E型肝炎などの感染症や寄生虫疾患がよくみられます。熱帯・亜熱帯地域特有の感染症であるマラリア、デング熱も存在します。38度以上の発熱がみられる場合、早めに医師に相談して下さい。
軽い下痢の場合、整腸剤を服用し脱水症状を起こさないようスポーツドリンクなどで水分を補給します。下痢が続く場合、医師に相談して下さい。
(2)インド国内での医療機関
日本人旅行者の方は、設備や医療レベルの比較的高い病院や個人開業医の利用をお勧めします。大都市の医療機関は比較的整備されていますが、国・公立の病院は料金が安いため、多くの人が利用しており、時間が非常にかかりますので、旅行者が安心して治療を受ける雰囲気ではありません。また一流のホテルでは、専従の医師がいる場合や病院の紹介を行っていることもありますので利用されると良いでしょう。
なお、日本と違い健康保険が利用できませんので風邪でも数千円から数万円、請求されることがあります。できれば海外旅行傷害保険に加入することをお勧めします。
薬は原則として医薬分業の形を取っていますが、実際には薬局で自由に購入することができます。しかし薬局でも病院と同じで衛生面での不安があり、品質の低下した薬や期限切れの薬などが平然と陳列されています。日本で日常服用している薬を数日分持参していくと良いでしょう。現地で薬を購入する場合、衛生的な比較的大きな薬局で、開封されていないかを確認してから購入しましょう。
参 考:外務省 在外公館医務官情報(2001年5月)
ニューデリー
| Indraprasthra Apollo
Hospitals: |
住所:Sarita Vihar, Delhi-Mathura
Road
TEL :11-692-5858,692-5801
インドで最大規模の近代的病院 |
| Aashlok Hospital : |
住所:25-A,Block AB, Safdarjung
Enclave
TEL:11-616-5901〜7,616-5681〜2 |
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カルカタ
| Woodlands Hospital &
Medical Research Centre: |
住所:8/5,Alipore Rord Calcutta-700027
TEL :33-456-7075,456-7089
外国人の多くが治療、MRI等近代的医療機器も充実 |
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| 在インド日本大使館: |
Embassy of Japan,
50-G, Chanakyapuri, New Delhi 110021, India.
TEL(91-11)6876564,6876581〜3
http://www.japan-emb.org.in/(英) |
| 在カルカッタ日本総領事館: |
Consulate-General of Japan,
55,M.N.Sen Lane,
Tollygunge Calcutta 700 040, India.
TEL (91-33)421-1970 |
| 在ムンバイ日本総領事館: |
Consulate-General of Japan,
No.1, M.L. Dahanukar Marg,
Cumballa Hill, Mumbai 400 026, India.
TEL (91-22)5632-5000 |
| 在チェンナイ総領事館: |
Consulate-General of Japan,
No.12/1, Cenetoph Rord Ist Street,
Teynampet, Chennai 600-018,India.
TEL (91-44)432-3860〜3 |
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| 警 察 |
局番なし 100 |
交通警察 |
局番なし 103 |
| 救急 |
局番なし 102 |
火災 |
局番なし 102/101 |
| 日本広報文化センター |
TEL 343130(ニューデリー) |
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2 帰ってからの過ごし方
帰国して最初に受けるのは検疫です。滞在先で下痢、腹痛、発熱など体に異常があれば健康相談室で相談してください。赤痢やコレラでも軽い症状ですんでしまうことがありますが、感染力は思ったより強く、自己判断で大丈夫と思っていても家族や会社の人に感染することもありますので・・・。
また、潜伏期間といって感染してから一定の期間がたたないと発病しない病気が数多くあります。検疫時は何ともなかったのに数日してから症状が出ることがあり、その時(症状が出た時)には、速やかに医師の診察を受けましょう。診察を受ける際には滞在した国と期間、蚊やノミ、ダニに刺されていたらそのことや、食べたものについても説明されると診断の役に立ちます。
帰国時に体に異常があればお気軽に検疫所へ相談してください。 |