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A. ケニア感染症情報
1 感染症の流行状況
ケニアでは、次のような病気がみられます。
食べ物・水から感染する病気 |
虫が媒介する病気 |
その他の疾患 |
○腸チフス、パラチフス |
○マラリア |
○B型肝炎 |
○A型・E型肝炎 |
○黄熱 |
○破傷風 |
○コレラ、赤痢 |
○デング熱 |
○狂犬病 |
○食中毒 |
○トリパノソーマ症 |
○エイズ |
○経口寄生虫疾患 |
○リーシュマニア症 |
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○フィラリア症 |
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○感染症流行状況
現在、次のような感染症が発生・流行しています。
ケニアの気候は、高原地帯、沿岸地帯、ビクトリア湖岸地帯、サバンナ地帯で異なり、首都ナイロビのある高原地帯(標高1,700m)は一年を通して温暖で過ごしやすい気候ですが、感染症の流行は一年中あります。しかし、衛生状態が比較的良いため、その数はさほど多くはありません。熱帯・亜熱帯地域特有の病気であるマラリアの発生も少ないようです。
ケニアは2002年に全国で10名の死亡患者を含む291名のコレラ患者発生をWHOに報告しました。
| ◎2002年、全国の空港検疫所でケニアから帰国した旅行者3名から赤痢菌、3名から食中毒菌が検出されています。また、感染症発生動向調査によると国内でケニアから帰国した旅行者から熱帯熱マラリア患者1名が報告されています。(国立感染症研究所:感染症週報より) |
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2 ケニアでの病気の予防方法
ナイロビなどの高原の大都市で観光しているだけであれば食べ物や飲み物に注意し体調を整えておくだけでも、かなり病気予防ができます。
そこで病気を予防する上で注意したいことを紹介します。
(1)注意したい食べ物
◎乳 製 品: |
ヨ−グルトやアイスクリ−ムなどの乳製品は、細菌が発育しやすい成分が多く含まれており、不衛生的な店や温度の管理が悪い屋台などではすぐにお腹をこわしてしまいます。 |
◎生野菜・果実: |
市場や屋台などで蠅がたかっているようなものは避けてください。赤痢や食中毒、寄生虫の心配があります。 |
◎生 も の: |
日本の食習慣と同じように刺身、寿司、生の貝などを食べるのは、たとえ一流レストラン、高級ホテルであっても油断できません。 |
◎生 水・氷: |
大都市では水道の設備はありますが、水質が硬質で軟水に慣れた日本人は下痢を起こすことがよくあります。また、病原体や肝炎ウイルスに汚染されやすいので生水は避けてください。地方では井戸水に頼っている所が多く、汚染の度合いはもっとひどいようです。どうしても水が欲しい時はミネラルウォ−タ−かボイルドウォ−タ−を注文してください。また、氷は生水から作られることが多いのでなるべく避けること。 |
◎川 魚: |
ケニアではビクトリア湖産などの淡水魚が多いのですが、この魚のなかには寄生虫を持つものがおり、生や加熱不足の状態で食べると感染する恐れがあります。淡水のカニも生は危険です。 |
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(2)注意したいこと
| ◎野犬や猫: |
日本と異なり、ケニアでは狂犬病ウイルスを持った犬や動物がいますので、よだれを流している犬や野生動物には近寄らないようにしましょう。また、野犬などの動物にかまれたら、すぐに信頼できる病院で、狂犬病発病予防のためのワクチンを接種しましょう。 |
| ◎裸 足: |
破傷風菌は皮膚から感染します。傷があればもちろんのこと、傷がなくても寄生虫は皮膚を食い破って侵入することもありますので裸足で歩かないこと。水の中にも寄生虫がいますので気をつけてください。 |
| ◎虫に注意: |
マラリアや黄熱は蚊によって感染します。風土病である睡眠病(アフリカトリパノゾーマ症)は吸血昆虫であるツェツェバエが感染を引き起こします。虫に刺されないように、防虫スプレ−を活用したり、肌を露出しない服装をしましょう。 |
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3 予防接種
ケニアは黄熱の常在国に指定されています。旅行経路(経由国)によっては、入国時に黄熱の予防接種証明書の呈示が要求されます。また、地方への旅行や長期滞在の場合には、一般に黄熱、A型肝炎、破傷風、狂犬病、ポリオなどの予防接種が勧められます。予防接種は、これまでの予防接種歴、滞在期間、旅行形態、出発までの期間でかわりますので、詳しいことはお近くの検疫所に問い合わせてください。
4 マラリア情報 (WHO INTERNATIONAL TRAVEL
AND HEALTH 2002)
ナイロビ市と、Central, Rift Valley, Eastern, Nyanza, Westernの各地方の標高2,500m以上の高地では感染の危険性は低く、それ以外の全土で熱帯熱マラリアが存在しています。
マラリアの中でも熱帯熱マラリアは、放置すると重症化したり死に至る熱病です。もし流行地滞在中や、流行地を離れた後4週間以内に38℃以上の熱が出たら、すみやかに医療機関でマラリアの相談をしてください。
マラリアは蚊によって感染する熱病です。防虫剤等で蚊を防ぎましょう。マラリアに有効なワクチンはなく、予防薬を服用する方法があります。副作用に注意が必要ですが、感染リスクが高く適切な治療を受けることができない地域に滞在する場合には、流行地滞在の1週間前から流行地を離れてから4週間まで服用する方法があります。
予防薬としては、メフロキン(Mefloquine) [商品名 メファキン (Mephaquin),
ラリアム(Lariam)など、週1回服用]が有効です。日本でも認可されており、医療機関での処方となります。
B.
ケニア医療情報
1 病気になった時
(1)処置
ケニアはアフリカ諸国でも衛生的な国だといわれていますが、流行する病気は多く、日本とは全くことなる感染症もいくつか見られます。現在、発生しているのは、コレラ、赤痢、アメ−バ赤痢、食中毒などの消化器系の感染症はむろんのこと、熱帯・亜熱帯地域特有のマラリアやアフリカに流行する風土病である黄熱やウイルス性出血熱、睡眠病などがあります。
このように日本にない病気もあり、抗生剤の乱用などの素人療法で逆に治療が遅れ、取り返しがつかなくなる危険があります。一時的に日本より持参した市販薬を使用するのは差し支えありませんが、体調に異常がある方は速やかに現地の病院を受診してください。
(2)ケニア国内の医療機関
都市の医療機関は一応整備されており、技術的なレベルを心配する必要はなく一流の私立病院では安心して診療を受けられます。しかし、国公立病院と地方の病院では設備や衛生面に問題があるため、ケニア在住の外国人は私立病院へ行くケ−スが多いようです。また、ケニアの医療体制は、オ−プンシステムといって開業医が総合病院と契約して、病院内の設備を使用して患者を治療するシステムをとっています。そのため、総合病院に受診する際には開業医の紹介が必要ですので(緊急時は受診可)一般の旅行者は開業医にかかることをお勧めします。なお、一流のホテルでは開業医の紹介や往診を頼むことができる場合がありますので利用されると良いでしょう。
なお、健康保険制度がないため、私立の病院では風邪でも数千円程度請求されることがありますので、できれば海外旅行傷害保険に加入されることをお勧めします。薬は薬局で自由に購入することができます
参 考:外務省 在外公館医務官情報(2001年5月)
| ナイロビ市 |
| ナイロビ病院: |
住所:Argwings KodherRd
TEL :722160 |
| アガ・カーン病院: |
住所:3rd Parkland Ave
TEL :742531 |
| Dr.Dogra: |
住所:Kamburu Dr.
TEL :720656
一般医 |
| モンバサ市 |
| アガ・カーン病院: |
TEL :011-312953 |
| モンバサ病院: |
TEL :011-312190 |
| キスム市 |
| アガ・カーン病院: |
TEL :035-43516 |
| ナクル市 |
| Pine Hospital: |
TEL :037-45187 |
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在ケニア日本大使館:Embassy of Japan
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15F. ICEA Building Kenyatta
Avenue, Nairobi,Kenya.(P.O. Box 60202, Nairobi)
TEL (254-2)332955〜9
http://www.ke.emb-japan.go.jp/(英・日) |
| 警察・消防・救急 |
TEL 局番なし 999(ナイロビ) |
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2 帰ってからの過ごし方
帰国して最初に受けるのは検疫です。滞在先で下痢、腹痛、発熱など体に異常があれば健康相談室で相談してください。最近では、赤痢やコレラでも軽い症状で済んでしまうことがありますが、感染力は強く、自分で大丈夫と思っていても家族や会社の人に感染することもありますので・・・・。
また、潜伏期間といって感染してから一定期間が経たないと発病しない病気(マラリアやウイルス性疾患あるいはアフリカ独特の風土病)が数多くあります。検疫時は何ともなかったのに数日してから症状が出ることがあり、その時(症状が出た時)には速やかに医師の診察を受けましょう。診察を受ける際には、滞在した国と期間、蚊や、ノミ、ダニなどの虫に刺されていたらそのことや、食べたものについても説明されると診断の役に立ちます。
帰国時に体に異常があればお気軽に検疫所へ相談してください。 |