FORTH TOPページへ このホームページの扱う情報と対象者 サイトマップ
FORTH 海外旅行者のための感染症情報
HOME > 国別感染症情報トップ > 地域から検索 > チュニジア
国別感染症情報

チ ュ ニ ジ ア

A. チュニジア感染症情報

1 感染症の流行状況

  チュニジアでは、次のような病気がみられます。

食べ物・水から感染する病気

その他の疾患

○腸チフス、パラチフス

○B型肝炎

○A型・E型肝炎

○狂犬病

○コレラ、赤痢

○エイズ

○食中毒

○破傷風

○寄生虫疾患

 

 チュニジアの気候は、地中海に面した沿岸では地中海性気候に属し、5〜10月が夏季で雨が少なく、気温も高く40℃を越えることもあります。逆に11〜4月は冬季で、雨が多く、暖房が必要となることもあります。食中毒を始めとする消化器系の感染症が発生するのは夏季に多く、冬季に発生することはまれです。

 内陸部は大半が砂漠地帯となっており、一年を通して雨が少なく、気温も非常に寒暖の差が大きい砂漠気候となっています。このような気候ですので食中毒などの消化器系疾患やA型肝炎などの感染症の発生は1年を通してありますが、発生数は比較的少ないようです。その他、注意を要する疾患として寄生虫疾患がありますが近隣のアフリカ諸国と比較しても発生は極めて少ないようです。

◎2002年、全国の空港検疫所でチュニジアから帰国した旅行者からの病原菌の検出はありません。また、感染症発生動向調査においてもチュニジアで感染した報告はありません。(国立感染症研究所:感染症週報より)

2 チュニジアでの病気の予防方法

 旅行に出かけるとどうしても疲れや飲み過ぎ、食べ過ぎで知らない間に抵抗力が落ちてしまいます。チュニジアでは、5〜10月に暑さが激しくなりますので、特にこの傾向は強いようです。このような場合、体に病原体が入ると簡単に病気になってしまいます。チュニジアには、それ程多くの感染症があるわけではありませんが、食べ物や水に注意し、体調を整えておくだけでも、かなり病気予防ができます。

 そこで病気を予防する上で注意したいことを紹介します。

 注意したい食べ物

◎乳 製 品: 衛生状態は悪くありませんが、不衛生な屋台などでの飲食は避けた方が良いでしょう。アイスクリ−ムをはじめとする乳製品は細菌が発育しやすい成分が多く含まれており、温度管理が悪いと病原菌が急激に増加してしまいます。このような乳製品を食べると赤痢、腸チフス、食中毒などに感染しやすいです。
◎生   水: チュニジアの水道設備は整っており、問題はないのですが、ミネラル分の多い、いわゆる硬水であるため日本人は下痢を起こしやすいようです。これを防ぐためには煮沸をして飲むか、ミネラルウォ−タ−を飲むしか方法はありません。
◎生 も の: 地中海に面しているため海産物は非常に豊富ですが、夏場では衛生状態の悪い店や屋台では生ものを食べるのは避けてください。日本と同じように食中毒、運が悪ければ赤痢に感染することがあります。また、チュニジアに駐在する日本人の間で生カキを食べてA型肝炎に感染してしまった人が多数いますので注意してください。

3 予防接種

 黄熱流行国から入国する際には、入国時に黄熱の予防接種が要求されます。また、地方への旅行や長期滞在の場合には、一般にA型肝炎、破傷風、狂犬病、ポリオなどの予防接種が勧められます。予防接種は、これまでの予防接種歴、滞在期間、旅行形態、出発までの期間でかわりますので、詳しいことはお近くの検疫所に問い合わせてください。

4 マラリア情報        (WHO INTERNATIONAL TRAVEL AND HEALTH 2003)

特にマラリアの心配はありません。


B. 医療情報

1 病気になった時

(1)処置

 地中海に面したチュニジアは、地中海性気候に属し、温暖で過ごしやすいのですが、夏は非常に暑く、湿気も強くなります。しかし、このような気候でも熱帯・亜熱帯地域に特有なマラリアやデング熱などの感染症の流行はありません。

 この国で注意しなければならないのは、赤痢、腸チフス、食中毒などの消化器系感染症です。赤痢や腸チフスは、流行といえるほどの発生はありませんが、食中毒は夏期にはかなりの数の発生があります。

 日本にない病気もあり、抗生剤の乱用などの素人療法で逆に治療が遅れ、取り返しがつかなくなる危険があります。一時的に日本より持参した市販薬を使用するのは差し支えありませんが、体調に異常がある方は速やかに現地の病院を受診してください。

(2)チュニジア国内の医療機関

 国内には、国公立の病院が幾つかあり、アフリカ諸国に比べると医療レベルは進んでいますが、日本と比べるとやはり見劣りするようです。

 首都チェニスの医療機関は、設備の優れた民間の病院が多数あり、安心して診察を受けることができます。このため、日本人を含む外国人旅行者はこれらの民間病院を利用することが多いようです。しかし、手術が必要な場合、虫垂炎程度であれば問題ありませんが、もう少し複雑な手術を必要とする病気であれば対応が難しいので、日本に帰国するか、ヨ−ロッパの医療先進国に移送するかしなければなりません。この場合の移送費は、本人の負担になります。また、医薬品の購入は、医薬分業ですので原則として医師の処方箋が必要ですが、現実にはたいていの薬は処方箋なしで購入できるようです。

 なお、医療費は比較的安いと言われていますが、外国人を対象とした私立病院では風邪でも数千円、より複雑な病気であれば1万円以上請求されることがあり、重症な場合、海外に緊急移送することもあり得るため、できれば海外旅行傷害保険に加入したほうが良いでしょう。

 チュニジアの医療機関で一番問題になるのは言葉です。公用語は、アラビア語でフランス語も通用しますが、英語はあまり通用しません。そのため医師に症状などの説明ができない事があり、正確な診察の妨げとなります。チュニジアで病院にかかる場合にはフランス語を話せる人に付き添ってもらうか、当所の医療機関会話集(フランス語)を利用されると良いでしょう。

参 考:外務省 在外公館医務官情報(2001年5月)

チュニス市家庭医キャビネ(開業医)
Dr. Solange LAROUSSI: 住所:58 Ave. de Londres, Tunis
TEL :01-343753 
内科・小児科が中心(全科受診可能)
英・仏・独・アラビア語可 
Dr. Faouzi DAKHLIA: 住所:75 Ave. MohamedV, Tunis-Belvedere
TEL :01-800996
内科・小児科が専門
24時間対応 アラビア語・簡単な英語可
Prof. Ali JEBIRA: 住所:Nord Hilton BlocE4, Tunis
TEL :01-799216 
消化器科・外科系が専門 仏・伊・アラビア語可
チュニス市クリニック(私立病院)
Clinique. TAOFIK: 住所:Bd. 7 November, El ManarII, Tunis
TEL :01-848211
全科診療 設備・清潔度は高レベル
Clinique. SAINT AUGUSTIN: 住所:15 Rue Abou Hanifa, Cite Maharajyene, Tunis
TEL :01-790276
開心・開頭術以外対応
Polyclinique. EL MANAR: 住所:Bd. 7 November, El ManarI, Tunis
TEL :01-885000
開心・脳外科全般以外対応
旅行傷害保険等の書類作成可


在チュニジア日本大使館 Ambassade du Japon,9 Rue Apollo Xl, 1082 Mahrajene-Tunis, Tunisie.(B.P.163, Cite Mahrajene 1082 Tunis)
TEL (216-71)791-251, 792-363, 793-417

緊急連絡

警 察 :局番なし 197 救急車:局番なし 190 消 防 :局番なし 198

2 帰ってからの過ごし方

 帰国して、最初に受けるのは検疫です。滞在先で下痢、腹痛、発熱など体に異常があれば健康相談室で相談してください。赤痢やコレラでも軽い症状で済んでしまうことがありますが、感染力は思ったより強いので、自分で大丈夫と思っていても家族や会社の人に感染することもありますので・・・・。

 また、潜伏期間といって感染してから一定の期間がたたないと発病しない病気が数多くあります。検疫時は何ともなかったのに数日してから症状が出ることがあり、症状が出た時には、速やかに医師の診察を受けましょう。診察を受ける際には滞在した国と期間、蚊やノミ、ダニに刺されていたらそのことや、食べたものについても説明されると診断の役に立ちます。

帰国時に体に異常があればお気軽に検疫所へ相談してください。



ページトップへ

Copyright:1999-2009 Ministry of Health Labour and Walfare Quarantine Station