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FORTH 海外旅行者のための感染症情報
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国別感染症情報

ザ ン ビ ア

A. ザンビア感染症情報

1 感染症の流行状況

 ザンビアでは、次のような病気がみられます。

食べ物・水から感染する病気

虫が媒介する病気

その他の疾患

○腸チフス、パラチフス

○マラリア

○B型肝炎

○A型・E型肝炎

○フィラリア症

○破傷風

○コレラ、赤痢

○トリパノソーマ症

○狂犬病

○食中毒

○リーシュマニア症

○エイズ

○寄生虫疾患

○ペスト

 

 ザンビアは、熱帯地域に属していますが、ザンベジ川、ルアンガ川流域を除いた地域は標高1,000 〜1,300 mの高地になっています。そのため、熱帯地域でありながら比較的過しやすい気候になっています。この年間の気候のなかで感染症の流行状況を見ると、5〜8月は最低気温が5〜6℃まで下がる乾季で感染症の流行が最も少ない時期ですが、季節的な変化の少ない破傷風や狂犬病に注意しましょう。 9〜11月は平均気温17〜22℃で最も快適な季節ですが、この時期から感染症の流行が多くなります。12〜4月は平均気温26〜30℃で雨が多いために湿度が高く、最も感染症の流行する時期になります。

  ザンベジ川、ルアンガ川流域は一年を通して熱帯性気候であるため熱帯・亜熱帯地域特有の感染症が流行しています。

 2001年には、WHOからザンビアでペストの流行が報告されています。

 2002年に12名の死亡患者を含む339名のコレラ患者発生をWHOに報告しました。

◎2002年、全国の空港検疫所でザンビアから帰国した旅行者からの病原菌の検出はありません。また、感染症発生動向調査においてもザンビアで感染した報告はありません。 (国立感染症研究所:感染症週報より)

2 ザンビアでの病気の予防方法

 旅行中は疲れや飲み過ぎ、食べ過ぎで知らない間に抵抗力が落ちて病気にかかりやすくなります。特に、暑い時期に出掛ける際には、この傾向は強いようです。

 そこで病気を予防する上で注意したいことを紹介します。

(1)注意したい食べ物

◎アイスクリ-ムなど: 屋台で売っているアイスクリ−ムなどの乳製品は、細菌が発育しやすいものが多く入っているため不衛生的な店や温度の管理が悪いところのものは避けてください。
◎生野菜・果 実: ホテルや一流レストランで出される生野菜でも避けてください。市場や屋台のものは、赤痢や食中毒、寄生虫の心配があります。果物は自分で皮を剥いて食べるものなら大丈夫です。
◎生  水・氷 :

都市では水道設備がありますが、水質は硬質でしかも病原菌やウイルスに汚染されていることもあるので飲まないようにしましょう。

煮沸や濾過をした水かミネラルウォ−タ−が安全です。氷も生水から作られていることを忘れずに。

(2)注意したいこと

◎裸 足 は 禁物: 住血吸虫と呼ばれる寄生虫の幼虫は、淡水中におり皮膚を食い破って侵します(侵入する時は痛みよりも痒みを伴う皮膚炎を起こします)。同じ様に破傷風菌は、土の中におり傷口から感染します。感染予防のためには、裸足で歩いたり、河川などでの水遊びは禁物です。
◎ハエには注意: ザンビアには、ツェツェバエと呼ばれる吸血性のハエがいます。このハエに刺されるとトリパノゾ−マ(原虫:寄生虫の一種)が体内に侵入し、睡眠病(アフリカトリパノゾーマ症)になってしまいます。この感染症は、意識障害を起こし死亡することもありますのでハエに刺されない服装をするか、防虫スプレ−などで防御してください。なお、予防接種はありません。

3 予防接種

 入国時に要求される予防接種はありません。地方への旅行や長期滞在の場合には、一般にA型肝炎、破傷風、狂犬病、ポリオなどの予防接種が勧められます。予防接種は、これまでの予防接種歴、滞在期間、旅行形態、出発までの期間でかわりますので、詳しいことはお近くの検疫所に問い合わせてください。

4 マラリア情報       (WHO INTERNATIONAL TRAVEL AND HEALTH 2003)

 年間を通して全土に熱帯熱マラリアが存在しています。マラリアの中でも熱帯熱マラリアは、放置すると重症化したり死に至る熱病です。もし流行地滞在中や、流行地を離れた後4週間以内に38℃以上の熱が出たら、すみやかに医療機関でマラリアの相談をしてください。

  マラリアは蚊によって感染する熱病です。防虫剤等で蚊を防ぎましょう。マラリアに有効なワクチンはなく、予防薬を服用する方法があります。副作用に注意が必要ですが、感染リスクが高く適切な治療を受けることができない地域に滞在する場合には、流行地滞在の1週間前から流行地を離れてから4週間まで服用する方法があります。

  予防薬としては、メフロキン(Mefloquine) [商品名 メファキン (Mephaquin), ラリアム(Lariam)など、週1回服用]が有効です。日本でも認可されており、医療機関での処方となります。



B. ザンビア医療情報

1 病気になった時

(1)処置

 ザンビアは熱帯地域に属していますが、ザンベジ川、ルアンガ川流域を除いた地では標高が1,200mと高い位置にあるため、年間を通して比較的涼しく快適な気候といえます。しかし、河川流域はもちろんのこと、比較的過ごしやすい地域であっても熱帯・亜熱帯地域に特有なマラリアや消化器系の感染症である赤痢、腸チフス、食中毒などの流行があります。この他、狂犬病、破傷風、寄生虫疾患なども多いようです。

 日本にない病気もあり、抗生剤の乱用などの素人療法で逆に治療が遅れ、取り返しがつかなくなる危険があります。一時的に日本より持参した市販薬を使用するのは差し支えありませんが、体調に異常がある方は速やかに現地の病院を受診してください。

(2)ザンビア国内の医療機関

 他のアフリカ諸国と同じように、医療機関は整備されていないのが現状です。

 首都ルサカには、この国唯一の国立病院がありますが医療レベル、技術ともかなり見劣りするようです。ルサカには、この国立病院の他に、民間の医療機関が幾つかありますが、会員制をとっており、一般の旅行者が受診できるかどうかは不明です。手術が必要な場合は国立病院しか対応できません。しかし、医療技術や設備の問題のほか、手術によるエイズ感染の心配があるため、手術が必要な場合は、虫垂炎程度であっても、日本に帰国するか、ヨ−ロッパや他のアフリカの医療先進国に移送して手術を受けるかしなければなりません。この場合の移送費は、本人の負担になります。

 医薬品の購入は民間の医療機関であれば診察と同時に必要な薬は貰えますが、国立病院では必要最低限の薬でさえ貰う事ができません。また、薬局で薬を買うために処方箋は必要ありませんが、薬がいつもあるとは限らず、期限切れの薬も多いことから、この国で薬を手にいれようとするのはあきらめるべきでしょう。必要な薬は日本から持って行くことをお勧めします。なお、医療費は比較的安いと言われていますが、外国人を対象とした民間の医療では風邪でも数千円、より複雑な病気であれば1万円以上請求されることがあり、重症な場合、海外に緊急移送することもあり得るため、できれば海外旅行傷害保険に加入されることをお勧めします。

 参 考:外務省 在外公館医務官情報(2001年5月)

Magnum Medical Clinic: 住所:Twin Palm Road, Kabulonga, Lusaka
TEL :262420/262366
Dr Osmond, Dr Narayan
外来診療のみ
Hilltop Hospital: 住所:Lake Road, Woodlands, Lusaka
TEL :263407/263452 
Dr Shinde24時間対応・入院施設有り
Lusaka Trust Hospital
(旧ZCCN Mine Hospital):
住所:Nsumbu Road, Woodlands, Lusaka
TEL :252190/253481
24時間対応・入院施設有り
St John's Medical Center
(旧 Monica Chiumya Memorial Clinic):
住所:Buluwe Road, Woodlands, Lusaka
TEL :260492/261347
Dr Goma(主任内科医)
24時間対応・入院施設有り
Zambian-Italian Orthopaedic Hospital: 住所:22 Dunduza Chisidza Crescent, Lusaka
TEL :254601 
整形外科専門病院 緊急は随時 
City Medical Clinic: 住所:65 Independent Ave, Lusaka
TEL :232450
眼科 Dr Shukla
K.G. Dental Surgery: 住所:5459 Kariba Road, Lusaka
TEL :2922199 歯科
Dr.Gao(中国人歯科医)
 重症の場合や緊急の手術を要しルサカ市内の病院では対応できない場合等、南アフリカへの緊急移送も念頭に入れておく必要があります。

在ザンビア日本大使館
http://www.zm.emb-japan.go.jp/(英・日)
Embassy of Japan, 5218, Haile Selassie Avenue,Lusaka, Zambia.
(P.O. Box 34190)
TEL (260-1)251555
緊急連絡 (共通):TEL 22-0014(ルサカ市内)
ルサカ中央警察 TEL 22-8964〜8
消防署 TEL 22-8265
救急車 TEL 22-7709〜29 / 25-0014(UTH)

2 帰ってからの過ごし方

 帰国して最初に受けるのは検疫です。滞在先で下痢、腹痛、発熱など体に異常があれば健康相談室で相談してください。赤痢やコレラでも軽い症状ですんでしまうことがありますが、感染力は思ったより強いので、自分で大丈夫と思っていても家族や会社の人に感染することもありますので・・・・。

 また、潜伏期間といって感染してから一定の期間がたたないと発病しない病気が数多くあります。検疫時は何ともなかったのに数日してから症状が出ることがあり、その時(症状が出た時)には、速やかに医師の診察を受けましょう。診察を受ける際には滞在した国と期間、蚊やノミ、ダニに刺されていたらそのことや、食べたものについても説明されると診断の役に立ちます。

帰国時に体に異常があればお気軽に検疫所へ相談してください。




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