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FORTH 海外旅行者のための感染症情報
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国別感染症情報

マ ダ ガ ス カ ル

A. マダガスカル感染症情報

1 感染症の流行状況

 マダガスカルでは、次のような病気がみられます。

食べ物・水から感染する病気

虫が媒介する病気

その他の疾患

○腸チフス、パラチフス

○マラリア

○B型肝炎

○A型・E型肝炎

○デング熱

○破傷風

○コレラ、赤痢

○ペスト

○狂犬病

○食中毒

○フィラリア症

○エイズ

○寄生虫疾患 ○トリパノソーマ症  

 

○リーシュマニア症

 

○感染症流行状況

現在、次のような感染症が発生・流行しています。

 マダガスカルの気候は、大まかに4〜10月が乾季、11〜3月が雨季に分かれますが地域によってかなり異なります。中央高地にある首都アンタナナリボでは、標高1,300mを越える高地にあるため、その気候は温暖で日本より若干暑い程度で過ごしやすい気候になっています。しかし、10〜4月には注意しなければならない感染症が多くなります。

 また、マダガスカルはペスト流行国です。流行する地域は、ほぼ全域にわたっており、ネズミに寄生する特殊なノミには注意が必要です。

 2000年には、マダガスカルでコレラの流行が報告されています。

 WHOによると、2002年にはマダガスカルでインフルエンザが流行しました。2002年8月22日までに、Antsiranana 州以外の5州に流行が拡大しました。この流行で、22,646名が発病し、このうち671名が死亡しました。流行がもっとも激しかったのはFianarantsoa 州で、18,808名が発病し556名が死亡しました。

 WHOによると、マダガスカルでインフルエンザが流行しました。8月22日時点でマダカスカル全6州中、北東部のAntsiranana州以外の5州で、死亡患者 671例を含む22,646例が発生しました。最も流行が激しかったのは、被害が最も深刻なのはFianarantsoa州で、死亡患者556例を含む患者18,808例が発生しました。

 マダガスカルでは、2002年に13名のコレラ患者発生をWHOに報告しました。

◎2002年、全国の空港検疫所でマダガスカルから帰国した旅行者からは病原菌の検出はありません。また、感染症発生動向調査においてもマダガスカルで感染した報告はありません。(国立感染症研究所:感染症週報より)

2 マダガスカルでの病気の予防方法

 旅行中はどうしても疲れや飲み過ぎ、食べ過ぎで知らない間に抵抗力が落ちて病気にかかりやすくなります。特に、暑い時期や地域に出掛ける際には、この傾向は強いようです。

 そこで病気を予防する上で注意したいことを紹介します。

(1)注意したい食べ物

◎アイスクリ-ムなど: 屋台で売っているアイスクリ−ムなどの乳製品は細菌が発育しやすいものが多く入っているため不衛生的な店や温度の管理が悪いところの物は避けてください。
◎生野菜・果物: ホテルや一流レストランで出される生野菜でも避けてください。市場や屋台のものは赤痢や食中毒、寄生虫の心配があります。果物は自分で皮を剥いて食べるものなら大丈夫です。
◎生  水・氷: 都市では、水道設備は一応ありますが水質は硬質でしかも病原体や肝炎ウイルスに汚染されていることもあるので絶対に飲まないようにしましょう。煮沸や濾過をした水あるいはミネラルウォ−タ−が安全です。氷も生水から作られていることも忘れずに。

(2)注意したいこと

◎蚊 に 注 意: マラリアの多発地域に出掛ける際には蚊に刺されないようにすることが重要で、予防薬の服用も副作用のおそれはありますが検討するべきでしょう。マラリアを媒介する蚊は夕方から活動しますので外出時には肌を露出しない服装をすること、また、寝る時には蚊帳を張ること。防虫スプレ−や蚊取り線香の使用も考えてください。
◎裸 足 は 禁物: 住血吸虫と呼ばれる寄生虫の幼虫は水中におり皮膚を食い破って侵します(侵入する時は痛みよりも痒みなどが強く出て皮膚炎を起こします)。同じ様に破傷風菌は土の中にいて傷口から感染します。感染予防のためには裸足で歩いたり、河川などでの水遊びは禁物です。
◎ノ ミ に 注意:

ノミ(ケオプスネズミノミ)はペストを媒介する怖い害虫です。ネズミの生息する場所(草地や畑など)に立ち入ると、このノミに噛まれてしまう恐れがありますので十分注意してください。

3 予防接種

 旅行経路(出発国)によっては、入国時に黄熱の予防接種が要求されます。また、地方への旅行や長期滞在の場合には、一般に黄熱、A型肝炎、破傷風、狂犬病、ポリオなどの予防接種が勧められます。予防接種は、これまでの予防接種歴、滞在期間、旅行形態、出発までの期間でかわりますので、詳しいことはお近くの検疫所に問い合わせてください。

4  マラリア情報        (WHO INTERNATIONAL TRAVEL AND HEALTH 2003)

 年間を通して全土に熱帯熱マラリアが存在しており、特に沿岸地域では危険性が高いです。マラリアの中でも熱帯熱マラリアは、放置すると重症化したり死に至る熱病です。もし流行地滞在中や、流行地を離れた後4週間以内に38℃以上の熱が出たら、すみやかに医療機関でマラリアの相談をしてください。

 マラリアは蚊によって感染する熱病です。防虫剤等で蚊を防ぎましょう。マラリアに有効なワクチンはなく、予防薬を服用する方法があります。副作用に注意が必要ですが、感染リスクが高く適切な治療を受けることができない地域に滞在する場合には、流行地滞在の1週間前から流行地を離れてから4週間まで服用する方法があります。

 予防薬としては、メフロキン(Mefloquine) [商品名 メファキン (Mephaquin), ラリアム(Lariam)など、週1回服用]が有効です。日本でも認可されており、医療機関での処方となります。



B. マダガスカル医療情報

1 病気になった時

(1)処置

 マダガスカルでは、熱帯地域特有の病気や風土病があり、発生数はそれほど多くはありませんが、コレラ、赤痢、腸チフス、ペスト、マラリアをはじめ各種の寄生虫疾患、肝炎など、非常に多くの種類の感染症や風土病が存在しています。

 これだけ感染症が存在していれば、発生する数が少なくても旅行中には、日本と異なる気候のために体力の低下が引き金となって病気に感染しやすくなります。このように日本にない病気もあり、抗生剤の乱用などの素人療法で逆に治療が遅れ、取り返しがつかなくなる危険があります。一時的に日本より持参した市販薬を使用するのは差し支えありませんが、体調に異常がある方は速やかに現地の病院を受診してください。

(2)マダガスカルの医療機関

 医療機関は、首都アンタナナリボやアンツェラナナなどの都市であればかなり整備されており、医療技術のレベルもアフリカ諸国のなかでは比較的良い方でしょう。しかし、地方では医療機関と呼べるものがあまりないのが現状です。

 国立総合病院や私立病院もありますがどちらも設備や衛生面ではあまり差はありません。ただ、国立病院の場合、医療費が安いために混雑しています。また、手術が必要な場合には、虫垂炎などの簡単な手術であれば問題ありませんが、複雑な手術や緊急を要する疾病では応急処置程度を行い医療先進国である南アフリカやヨ−ロッパ若しくは日本への移送を行うべきでしょう。

 なお、日本と違い健康保険が利用できませんので私立の病院では風邪でも数千円程度請求されることがありますし、重症の場合には近隣の先進国へ移送されるケ−スもありますので、できれば海外旅行傷害保険に加入されることをお勧めします。

 医薬品の購入についてはおおむね自由に購入できるようです。薬はすべて輸入品ですので日本人には若干強いようです。医薬品は、信頼のおける薬局で購入すること、その際には製造年月日や開封されていないことを確かめてください。マラリアの予防薬の購入は可能です。マダガスカルには英語が通じる病院が少なく、フランス語やマダガスカル語でしか診察を受けることができませんので、当所で作成している医療機関会話集(フランス語)を御利用ください。

 参 考:外務省 在外公館医務官情報(2001年5月)

タナナリヴ市
Clinique des Soeurs Franciscaines
(prive):
住所:Rue DrRajaonah Ankadifotsy
TEL :261-20-22-235-54
産科・小児科・内科・外科一般
日本人のシスターSoeur Hirama Toshikoが院長
Center Hospitalier Soavinandriana
(hospital militaire):
住所:Rue Dr Moss Soavinandriana B.P.6bis
TEL :261-20-22-403-41
総合病院 24時間・救急対応
CTスキャンや内視鏡有り
アンチラハナ市
Center hospitalier regional: 住所:Antsiranana(201) B.P.207
TEL :82-210-61/82-238-75/82-215-13
フィラナンツォ市
Center Hospitalier Regional
(CHR):
住所:Fianarantsoa 301
TEL :75-519-16/75-510-16
マナカラ市
Ampasamanjeva
(Mission catholique):
住所:Manakara(316)
マジュンガ市
Center Hospitalier Universitaire
(CHU):
住所:Androva, Majunga(401)
TEL :62-229-15/62-22916/62232-19/62-232-65
邦人も利用しやすい
タマタブ市
Hopital Be: 住所:Boulevard Ratsimilaho, Tamatave(501)
TEL :53-320-18/53-320-19/53-320-20/53-320-21/53-326-59
チュレアール市
Center Hospitalier Regional
(CHR):
住所:Tulear(601)
TEL :94-431-73


在マダガスカル日本大使館 Ambassade du Japon, 8, Rue du Docteur Villette, Isoraka, Antananarivo, Madagascar. (B.P.3863)
TEL (261-20)2226102

警察: TEL 227-35
消防署: TEL 227-18
救急: TEL 200-40

2 帰ってからの過ごし方

 帰国して最初に受けるのは検疫です。滞在先で下痢、腹痛、発熱など体に異常があれば健康相談室で相談してください。最近では、赤痢やコレラでも軽い症状で済んでしまうことがありますが、感染力は強く、自分で大丈夫と思っていても家族や会社の人に感染することもありますので・・・・。

 また、潜伏期間といって感染してから一定の期間が経たないと発病しない病気(マラリアやウイルス性疾患あるいはアフリカ独特の風土病)が数多くあります。検疫時は何ともなかったのに数日してから症状が出ることがあり、症状が出た時には速やかに医師の診察を受けましょう。診察を受ける際には、滞在した国と期間、蚊やノミ、ダニなどの虫に刺されていたらそのことや、食べたものについても説明されると診断の役に立ちます。

帰国時に体に異常があればお気軽に検疫所へ相談してください。




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